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2022年9月30日 (金)

体脂肪をエネルギー源にして空腹で運動する

過去記事(午後4時まで何も食べない断続的断食など)で、空腹状態で活動することの重要性に関するマーカスさんの動画を紹介してきましたが、次の動画(2022.9.25公開)ではこのテーマをさらに絞って、運動時に体脂肪をエネルギー源にすることについて話しています。

YouTube: More Energy by NOT eating before Gym

手短にいうよ。

脂肪は筋肉に変えられると思っている人がたくさんいるけど、そんなの幻想だよ。

残念ながら、脂肪を筋肉に変えることはできない。筋肉を脂肪に変えることはできるけどね(筋肉を使わなければいいだけ)。必須アミノ酸を剥ぎ取った後に残るのは脂肪だから。

脂肪は人体のエネルギー源だ。脂肪があるのには理由がある。飢饉(食糧不足)の際、脂肪をエネルギー源として生き延びられるようにするためだ。

大半の人は食べ過ぎな上に、身体を動かさないため、体内に十分以上のエネルギー源を蓄えている。

脂肪は最も効率の良いエネルギー源だ。

例えば、僕は夕食後、何も食べず、翌日ジムでの運動が終わるまで何も食べない(前日から何も食べないまま午後2時頃ジムに行って、午後3時頃にジムを出る)。

そして、ジムで運動しているとき、以前よりもエネルギーが湧いてくることに気づいた。

以前より重いウェイトを持ち上げられる、反復運動や懸垂の回数を以前より多くこなせる。空腹で運動すると何もかも以前よりパフォーマンスが上がる。僕のトレーナーも驚いていた。僕自身もこのことに最初に気づいたときは驚いた。

空腹ということは脂肪を燃料にしているということ。この状態は「脂肪適応(fat-adapted)」と呼ばれている。この状態になるまでには2週間ぐらいかかる。2週間ぐらいたつと身体が慣れてきて、炭水化物を無性に欲すること(クレービング)もなくなる。

普通の人はジムに行く前に何か食べなければいけないと思っている。でもね、その食べたものを消化してエネルギーに変えるまでに4時間かかるんだよね。単純糖質なら良いのでは?という人もいるけど、それじゃ台無しだ。

前日から何も食べず空腹のまま運動すると、脂肪を燃料にするので、ジムに行く数時間前あるいは直前に食事をしたときよりも、エネルギー、体力、筋力、持久力がアップする。

このことを頭に入れておいてほしい。

あと、もうひとつ忘れてはならないのは、脂肪を筋肉に変えることはできないってこと。無理だから(笑)

いったん脂肪になったらあくまで脂肪で、それは単なるエネルギー源だ。筋肉には必須アミノ酸が必要でこれについては別の動画で話している。近道はない。筋肉を脂肪に変えることはできるけど、脂肪を筋肉には変えられない。

脂肪は非常に素晴らしい燃料源。エネルギーが必要なとき、脂肪は頼もしい味方だ。

ただ、味方に付けるまでには多少時間がかかる。食べないとお腹ペコペコで、ぐったりして、頭痛がしてというような話はよく聞く。こういう状態になってしまうのは、身体が糖と炭水化物に慣れ、中毒(依存)状態になっているからだ。

この状態を乗り越え、糖や炭水化物を必要としない身体になるよう訓練して慣らせば、驚くほど空腹を感じることが少なくなり、エネルギーに満ちあふれ、非常にクリアーな状態になる。

これは本当に素晴らしいことで、自分の身体の変化にびっくりするよ。炭水化物や糖、コーヒー、エネルギードリンクなどに対するクレービングがなくなったときには、ものすごくカッコいい体つきになれるから。

僕みたいに体脂肪率が低くても脂肪はあるわけで、そのわずかな脂肪は非常にエネルギー効率が高い。ほんのわずかな脂肪で長いこと走っていられる。

だから、次の2つのことを覚えておいてほしい。

  1. 脂肪を筋肉に変えることはできないけど、筋肉は使わなければ脂肪になる。
  2. 脂肪は最良のエネルギー源。

また次の動画で会おう。

じゃ、元気で!

生菜食ベースなので、メニュー的にはかなり違いますが、考え方としては、いわゆる糖質制限に近い感じですね。

私は前日の夕食から何も食べず、お昼前後に運動をすることが多いので、空腹で運動をするという部分は達成できていますが、まだまだ糖質過多なんですよね。運動した後に果物をたくさん食べてしまったり、脱線してオートミールやライスペーパーに手を出したり...。

断食甘い果物を控えるなど、短期決戦型では成功しているのですが、常態化させるのが難しいです。

先週の記事に書いたとおり、ストレッチとワークアウトのおかげで、少し筋肉がついて体型が変わってきたような気もするのですが、依然細いし、体重も少ない状態(身長160cm、体重41kg、体脂肪率15%)。

昔は、「私は痩せていて、これ以上脂肪を落とす必要はないから、脂肪を燃料にしなくてもいいんじゃないか」と思っていたのですが、マーカスさんの話を聞いているうちに、痩せたい人だけでなく、太りたい人も脂肪を燃料にするのが良いのではないかと思うようになりました。

とりあえず、運動メニューを増やして、食べる時間を減らす作戦で行くかな。

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コメント

自分もローフードを本格化させてから、(自覚は無かったのですが)だいぶ痩せたようです。体脂肪率は10%ぐらいじゃないかな。

この間、実家に帰ったら、親から「ずいぶん痩せたんじゃないか」と言われて、気づきました(で、めっちゃカレーとか食わされた)。

痩せた理由として、ローフードという食生活に劇的に変化したけど、有効に消化して栄養にできていないのが1点。

そして、運動が全然足りていない。

この2つが要因としてあると思っています。

1つめは、なんといっても大腸を含む消化器官の改善ですね。

2つめですが、一応筋トレはしているのですが、もっと回数・強度を上げるべきではと思い直しています。「この年齢ならこのぐらいでいいだろう」というのは自分の思い込みで、身体はもっと運動を欲しているのだと思います。

あと、マーカスさんのように間欠的ファスティングを再開しようと思います。

投稿: すずき | 2022年10月 2日 (日) 08時24分

>すずきさん
おはようございます。コメントありがとうございます!

>体脂肪率は10%ぐらいじゃないかな。
有名人のカッコイイ系の男性はそのぐらいの人多いのではないですか?
マーカスさんも少なそうだし。顔がやつれたようになるか、ふっくらするかを基準に体脂肪を調整しているようですが。

>(で、めっちゃカレーとか食わされた)。
(生)菜食の子をもつ親御さんあるあるですね。
うちの親は今でこそあきらめて何も言わなくなりましたが、昔はうるさかったです。

>有効に消化して栄養にできていないのが1点。
これは私にも当てはまるなぁ。いくら良いものを食べても消化・吸収できないとどうしようもないですよね。

>そして、運動が全然足りていない。
これも同感。

>「この年齢ならこのぐらいでいいだろう」
世間一般の基準はまったく当てにならないですもんね。
かといって、いきなりマーカスさんレベルのことができるわけもないし...。
超健康体を目指す場合は、運動にしろ、食事にしろ、自分で試行錯誤して、自分に適したメニューを考えていくしかないですね。

投稿: すずきさんへ | 2022年10月 2日 (日) 10時22分

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