人体における酸性とアルカリ性(その5)
今日も引き続き ↓ の動画の内容を見ていきたいと思います(20:23~)
YouTube: The ALKALINE MYTH and HYPE- The Acid-Alkaline Truth EXPOSED
ジェームズ:アルカリ水の話に戻るけど、アルカリ水は水酸化物だということを理解しておく必要がある。水酸化物を作るには鉱水を使わなければならない(その3参照)。水の中にあるマグネシウムが水酸化物と結合すると、水酸化マグネシウムとなる。水酸化マグネシウムはMilk of Magnesia(日本で販売されている「ミルマグ」の名前はここから来ているらしい)として市販されている。これは下剤。腸壁を化学的にやけど(熱傷)させる液体を腸内に流し込んで、その刺激で蠕動運動を引き起こしている。こんなことは腸にとって良いことじゃない。胆嚢を摘出してしまった場合も同じようなことが起きる。腸に流れ込んだ胆汁が腸壁をやけどさせる。その結果、慢性下痢となり、癌になるリスクも増大する。また、カルシウムが水に入っていれば、水酸化物がそれと結合して水酸化カルシウムとなる。水酸化カルシウムの市販品はセメントを作る工業用石灰だ。工業用石灰の袋にはなんて書いてある?「熱傷を起こすので、皮膚や組織に触れさせないこと」と書いてある。水酸化物は苛性だ。Drano(排水管洗浄剤の商品名)は水酸化カリウム。これを飲んだら、食道が熱傷になって死んでしまう。Red Devil Lye(排水管洗浄剤の商品名)は水酸化ナトリウム。これも組織に熱傷を引き起こす。水酸化物はどれも苛性なんだ。アルカリ水を飲むということは、こういう苛性の液体を摂取するということになるんだよ。
マーカス:あと、「アルカリ水生成装置が作る酸性水は飲めるのか?」と聞いてくる人たちがいるんだけど。
ジェームズ:飲めることは飲めるけど、歯を危険にさらすことになる。飲み水としてベストなのは湧き水だ。ミネラルが含まれているからね。無機ミネラルを吸収できないというのも誤った俗説だ。例えば、海塩。海塩は無機ミネラルだけど、体内で吸収・利用されている。人間は無機ミネラルを吸収・利用できる。無機ミネラルは岩石だからは利用できない、湧き水を飲んでもミネラルは摂取できないという人がいるが、アルカリ水生成装置やらアルカリ水商品が登場する前、人間は何を飲んでいたっけ? 川の水や湧き水を飲んでいたよね? そして、健康な骨や組織を作っていた。ミネラルを吸収・利用できていたからだよね?
マーカス:アルカリ水に関連するものとして、硬水というのがあるけど、硬水に含まれるカルシウムやミネラルもアルカリ性だよね?
ジェームズ:そうそう。カルシウム・マグネシウム炭酸塩。
マーカス:だとすると、硬水はアルカリ性だから体に悪いのかな?
ジェームズ:ある程度はね。そのミネラルの形がどのようなものかによる。ここの土壌には大量の炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムが含まれていて、これらは胃酸を中和する。でも、湧き水はフミン酸など、植物由来の酸性物質も拾っているので、アルカリ性と酸性で多少釣り合いが取れている。
マーカス:僕たち人間は酸で作られているよね。アミノ酸とか。
ジェームズ:多くのビタミンも酸だ。パントテン酸、アスコルビン酸、葉酸など。酸は体にとって有益なものだ。生きていくには酸が必要だ。人体は乳酸を産生する。体内で乳酸を産生するのは腸内細菌叢だけだ。人間の細胞が乳酸を産生することはない。
マーカス:でも、運動すると乳酸が溜まるとか言うよね?これも誤った俗説?
ジェームズ:それはラクテートが産生されているんだ。運動での燃焼にも水素陽子が絡んでいる。水素陽子が溜まって灼熱感を作り出している。運動後の筋肉痛は乳酸が原因じゃない。筋肉の微細な損傷によるものだ。水素陽子は呼吸によって除去される(その1参照)。だから、走ると筋肉の酸素必要量が増えて呼吸数も増える。走るのをやめてもまだハアハアと、激しい息づかいになっているのは、呼吸のポンプ作用で余分な水素イオンを取り除こうとしているんだ。水素イオンの量が元に戻ると、酸素量を増やして水素イオンを除去する必要がなくなるので、呼吸数も少なくなる。
マーカス:尿酸は?
ジェームズ:尿酸は基本的にタンパク質の代謝や古くなった細胞を分解する際の副産物だ。尿酸は体にとって有益だ。体の抗酸化物質だからね。ただ、過剰になると問題だ。水でも酸素でも多すぎると死んでしまう。それと同じ。バランスの問題。体は抗酸化物質である尿酸を必要としている。尿酸には他の目的もあるけど、第一の目的は抗酸化だね。
マーカス:治癒を促進する酸って、たくさんあるよね? フルボ酸とか。
ジェームズ:うん。あと、ベツリン酸とかね。これは最強の抗ウイルス・抗がん物質で、チャーガに含まれている。多くの酸に抗がん作用があることが分かっている。ビタミンも酸だしね。
私が小・中学生だった頃(1970年代)は、運動場のラインを引くのに石灰を使っていて、体育のときだったか、部活(陸上部)のときだったか、大昔過ぎて記憶が定かではないけど、ライン引きをやらされていました。この記事を書くにあたって調べたら、
かつては消石灰(水酸化カルシウム)が用いられていた。消石灰は強いアルカリ性を示し腐食性があるなど安全上問題があり、消石灰を詰め替える際に目に入る、選手が転倒した際に皮膚に触れケガをするなどの事故が相次いだ。皮膚に触れるとかぶれることがある。1990年代頃からは炭酸カルシウムや石膏など、より安全性の高い別の素材に転換されつつある。(Wikipedia)
と書いてあって、苦笑。(結構、手や服が白くなっていたので、ヘタしたらやばかったなぁ...)
また、30代の頃(20年以上前)は、石けん作りにはまって、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)をよく買っていたのですが、今から考えると、ずいぶんと恐ろしいものを家に持ち込んでいたなぁと思います。(そして、できあがった石けんもアルカリ性で肌にはきついし...)
尿酸は痛風のイメージがあって、勝手に悪者扱いしていたのですが、抗酸化物質だったんですね。いきなり見方が変わりました(笑)
ベツリン酸(betulinic acid)は、日本語でも知らなかったので、当然その英語も知らず、betulinicという単語が聞き取れなくて、しばらく悩んでいました。チャーガに含まれるということで、そっちから逆に調べて、やっとこさ判明。チャーガって、私はまだ試したことないのですが、ワクチンの副反応やシェディング対策でも話題になっていますね。
ミネラルの話を聞くと、やっぱり蒸留水じゃなくて、ミネラルウォーターのほうがいいのかなと気持ちが揺れます。マーカスさんやトーニャさんがペットボトル入りの水は良くないと言うので、しばらく避けていたのですが、先日、外でミネラルウォーターを買って飲んだら、結構おいしく感じたので、ときどきは取り入れたほうがいいのかなと思ったり 🤔
この動画も残り5分。次回で完結できそうです。
| 固定リンク | 52
「自然治癒力」カテゴリの記事
- 胆嚢・胆汁・胆石(2024.10.18)
- エストロゲン(2024.10.11)
- こむら返りの原因と対策(2024.08.16)
- 2種類のシェディング(2023.11.24)
- しゃっくりを急いで止めるには?(2023.08.11)
「Markus Rothkranz」カテゴリの記事
- 胆嚢・胆汁・胆石(2024.10.18)
- エストロゲン(2024.10.11)
- カロリーや脂肪を燃焼させるならウェイトリフティングよりウォーキング(2024.09.13)
- 植物性タンパク源リスト(2024.09.06)
- こむら返りの原因と対策(2024.08.16)
コメント