デトックスの鍵を握る臓器:肝臓(その2)
今週も先週に続き、Heal Your Face をベースにした肝臓の話。
肝臓は、長径約25cm、短径約15cm、厚さ約7cm、重さ約1200~1400g という体内最大の臓器です。
間違った食事や生活習慣で、この巨大な臓器が本来の機能を発揮できなくなっているようです。
出所:「からだの地図帳」(講談社編)
(上図では、肝・胆・膵の関係を示すため肝臓を持ち上げ、胃と横行結腸の大部分が切り取られています)
肝臓は病気の温床
肝臓は有害なものを濾過するところなので、寄生虫、細菌、嚢胞、ウイルスの温床。
胆石は多孔質であるため、ここも寄生虫や病気の温床となる。
肝臓と胆汁と胆嚢
肝臓は胆汁を作る。
胆汁は毒物、毒性老廃物、使い古しの血液細胞を体外に運び出すものであるが、胆汁の用途はそれだけではない。
胆汁には強力な塩が含まれており、この塩が油脂を分解する。
したがって、胆汁は消化器系を通りながら油脂も道連れにする。
胆汁は必要なときが来る(脂肪が摂取される)まで胆嚢に貯蔵される。
胆汁の毒性が極めて高くなると、硬くなって結晶化し、胆石となり、肝臓や胆嚢をふさぎ、詰まらせてしまう。
胆石の解決法は胆嚢を摘出することではない。
胆嚢はただの袋だ。
真の解決法は胆石を溶かすことだ。
肝臓には植物性のアミノ酸が必要
アミノ酸(タンパク質の構成要素)は肝臓の健康にとって非常に重要。
ただし、このアミノ酸は植物性のものに限る(すべての植物性食品にアミノ酸が含まれている)。
動物由来のタンパク質は有毒物質であり、最終的に肝臓を破滅に導く。
肉その他の動物性食品は体内で腐食性のアンモニアガスを発生させ、このガスが肝臓を攻撃して肝性昏睡を引き起こし、最後はお手上げ状態で肝機能停止となる。
肝硬変は、アルコール、喫煙、薬物、肝炎などの感染症、寄生虫、および有害な生活習慣によって肝臓組織が損傷・瘢痕化した状態。
肝臓があまりにも硬くなって血液の濾過が難しくなっている状態。
これは致命的ともいえる深刻な事態で、多くの中年の命を奪っている。
アメリカでは人口の半分が肝硬変の予備軍だ。
肝臓とリンパ系
肝臓は体内のリンパ液を作るので、当然ながら、肝臓がふさがれて働きが鈍ると、リンパ系も鈍る。
肝臓と怒りの感情
肝臓・胆嚢の働きが鈍る、あるいは負荷がかかりすぎると、敵対的になって怒りっぽくなる。
反対もまた然りで、怒ると肝臓・胆嚢の損傷につながりかねない。
アルコール(あらゆる種類のアルコール)による肝臓の損傷は周知の事実であり、アル中が怒りっぽいのはこういう理由なのだ。
肝疾患の兆候
- 痩せているのにお腹だけ出ている
- 倦怠感、衰弱状態、元気が出ない、甲状腺機能低下症
- 記憶障害、頭が朦朧とする
- 機嫌が悪い、感情的、ふさぎ込んでいる、ストレスがたまりやすい、とげとげしている、怒りっぽい、始終イライラしている、PMS
- 神経が張り詰め、痔疾、前立腺疾患、卵巣嚢胞になる
- 生殖器の炎症
- ガス(鼓腸)、悪臭を伴う大便、体臭
- 鼻づまり、全身のうっ血
- 消化器疾患、下痢と便秘を交互に繰り返す
- 消化不良
- 皮膚病
- かゆみ、発疹、しみ、皮膚の炎症、灼熱感
- アレルギー
- 吐き気、不快感(特に食後)
- 多汗
- 皮膚や目が黄色くなる
- 疲れ目、目の充血、目がチカチカする、視界がぼやける
- 頭痛、頭がズキズキする、記憶力の低下、頭が働かない
- 歯茎の出血
- 肝臓がん・膵臓がん(最初の兆候は極度の倦怠感)
- 高コレステロール
- 睡眠不足(夜中に目が覚める → 肝臓が過負荷状態になっている)
- 腎臓疾患
- 心臓疾患
- 肺疾患
- 口や舌が焼けるような痛み
- 血糖障害
- 低血糖症、糖尿病、甘い物、炭水化物、ソーダ、アルコールに対するクレービング
- 肥満、体重がありすぎる、あるいは体重が増えない
- 仕事中毒、頑固、短気
- 右上半身・右腕のこわばり
- 末期の肝疾患の兆候 → 死亡
肝臓疾患の兆候、現代社会で暮らす人なら誰でも何かしらに当てはまりそうですね💧
有害物質まみれのこの世界で生き抜くには、肝臓にしっかり働いてもらうしかありません。
そのためには、対策(正しい食事とクレンジング)が必要です。
次回はそれらについて見ていきます。
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