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2021年10月 1日 (金)

ヴィーガンやベジタリアンが健康とは限らない

ヴィーガンやベジタリアンという言葉には健康的な響きがあると思っている人が多いみたいなんですが、実は必ずしもそうではない、というのが今日の記事の主旨です。

次の動画はちょっと古い(6年前)ですが、マーカスさんが、「自分を健康だと思っているヴィーガンやベジタリアン」に対して溜まっていた鬱憤を爆発させています。

日本のヴィーガンやベジタリアンはこれほどではないと思う(思いたい)のですが、アメリカでは、ベジタリアンやヴィーガンでも極度の肥満だとか早死にするとか、動物を食べている人たちより不健康な人が結構な数いるようです。

YouTube: Vegan & Vegetarian does NOT necessarily mean healthy

僕をいちばんイラつかせるのは、他の人たちより自分は健康だと思っているヴィーガンやベジタリアンだ。

傲慢な態度で他人を見下している。

この人たちが分かっていないのは、ヴィーガンやベジタリアンが健康とは限らないということだ。

パン、パスタ、シリアル、クッキー、クラッカー、焼いた物、揚げ物、ピザは自然なものではなく、健康に良いものではない。

僕がこれまでに出会った最も不健康な人たちの中にはヴィーガンやベジタリアンもいた。

もちろん、動物を殺すことが正しいことだとは思わない。残酷だし、不要なことだと思っている。

大自然の中で暮らしていれば、生き延びるために動物を殺すことが必要な場合もあるだろうが、僕らは現代世界に暮らしていて、ちょっと歩けば食料品を売っている店があり、欲しいものは何でもすぐ手に入る。

僕らはもう動物を殺す必要はない。不要なのだ(タンパク質はどこから取る?参照)。

動物食の悪い点は、例えば、牛など、自分より大きな動物を食べた場合、その動物は900kgまで成長できる天然のホルモンやステロイドをもっているということ。

このような成長ホルモンやステロイドが人体に取り込まれると、がん細胞なども含めた体内のあらゆるものが急速に成長する

さらに、こうした動物は当然ながら工場式の畜産場で育てられており、完全に病んでいる。

全頭ががんに罹患しており、自然に反したエサを食べさせられている。

病気の動物を食べれば、君自身も病気になる

しかし、問題はここではない。

「ヴィーガンやベジタリアン=健康」ではないのだ。

動物を食べなければ健康という単純な話ではない。

ヴィーガンやベジタリアンは加工された生命力のないものを食べている。

これらは食べ物ではない。ゴミだ。

パンが体に悪い理由を話しだしたら何日だって話し続けられる。

小麦粉その他ほとんどの穀類は人間にとって非常に消化しにくいものなのだ。(パン・小麦粉食品を断つ参照)

僕の本、Heal Yourself 101に、よくある間違いが書いてある。

ローフードを始めても、みんな甘いものに走ってしまう。デザート、カシューナッツでできたチーズケーキ、チョコレートとか。

ローフード界でも、みんなコンフォート・フード(comfort food: 幸福感や安心感などが得られる食べ物)を求めてしまうのだ。

果物や口当たりの良いものを好み、青菜を十分に食べていない。

自然の中にいれば、1本の樹木のうち半分はグリーン(葉)で半分が果実だ。

猿を見ろ。チンパンジーの食事は半分が果実で、もう半分がグリーン(濃い緑色の葉)、それに種実を少々。

アリなどを食べる場合もあるが、ポイントはグリーンが食事の半分を占めているということだ。

自分は健康だという人もコンフォート・フードを食べている。ヴィーガン(ベジタリアン)版のコンフォート・フードを。

それが悪いとは言わないが、僕の考えでは、食事の中でグリーンを十分に摂取していないと、バランスを崩す

いずれ、そのアンバランスが何らかの形で表面化してくる。歯が腐り、髪が抜け、低血糖症になったりする。たぶんね。

要はバランスだ。均等にバランスを取ることが必要。一方に極端に偏るのは良くない。

ヴィーガンやベジタリアンは方向性としては素晴らしい。正しい道に踏み出したと言える。

けれども、そこで他の人より健康だと言い張るのはやめてほしい。

動物を殺していないからといって、他の人より優れていると言い張るのもやめてほしい。

ここで問題にしているのはそういうことじゃない。

ここで話しているのは健康のことだ。

極度の肥満体の人にもベジタリアンがいたりする。

40代や50代で亡くなっている人にもベジタリアンやヴィーガンがいる。

こういう人たちは自分がなぜ病気なのか分かっていない。

「なんでこんなに具合が悪いんだろう? ベジタリアンなのに…」って思っているんだよ。

食べ物を加熱調理するというのも問題だ(加熱料理を食べると白血球が増加する参照)。

自然界の中で食べ物を加熱調理する種は人間だけだ。

そして、こんなに病気になるのも地球上で人間だけだ。

野生の動物は人間がなるような病気にはほとんどならない(人間の出したゴミや食べ残しを食べている動物は病気になるが…)。

食べ物を加熱すると、その食べ物に何かが起きる。

酵素の話はここでは触れないが、要は、生のりんごを土に埋めれば、りんごの木が生えてくるけど、りんごを焼いたり揚げたり煮炊きしたりして土に埋めたら、何も生えてこないということだ。

加熱したものは死んでいる。料理して殺しているんだ。熱は食べ物の息の根を止めてしまう。

ベジタリアンは、高度に精製された食べ物、ソイチーズを使ったピザ、加水分解した大豆タンパクから作った擬似肉(MSG:グルタミン酸ナトリウム)などを食べている。つまり、ゴミを食べ、病気になり、「なぜ?」と不思議がる。

「私はベジタリアン」、「僕はヴィーガン」、「肉を食べている奴らより偉いのだ~」と言っている人たちも、そのうち分かるよ。自分たちがどれだけ偉いかが。

自然界のものを自然界にある状態で食べよう。

人間は、自分たちがあまりにも偉大なので、自然よりも優れている、自然にあるものを改良できると考えている。

自然は既にそれ自体で完璧だ。人間が何か手を加えれば、自然の完璧さが損なわれる。

加熱・殺菌の方向に進めば進むほど、病気の方向に進んでしまう。

僕は君を助けたいんだ。

君だってもっと健康になりたいだろう?

自然界のものを自然界にある状態で食べようというと、ブレンダー調理はいいわけ?という質問が出てくる。

ブレンダーで攪拌するということは、君が口の中に食べ物を入れて十分に咀嚼した状態にすることに等しい。

現代人はあまりにも忙しく、十分に咀嚼しない人が多いロー生活を成功させる鍵は咀嚼にあり!参照)。

ブレンダーで攪拌すれば、食べ物を消化しやすい状態にすることができる。

ジュースを絞る場合は、果物ではなく、グリーンを絞ろう(フルーツジュースは体に良くない参照)。

肝腎なのは、健康に良いグリーン、果物、種実類、野菜を自然界にある状態で体内に入れることだ。

パウダー類について言えば、植物を太陽の日差しで乾燥させた場合、その植物にはまだ生命力が残っており、土に植えれば、成長する(ので、天日干しの植物のパウダーには生命力がある)。

マーカスさんはよく「ハーフ・グリーン(half green)!」と言っていて、自分が食べる食事のうち、少なくとも半分は濃い緑色の葉物を食べよう!という意味です。

今の日本でハーフ・グリーンを達成できている人って、どのぐらいいるのかな? (少なそう...)

「主義」から入ってしまうと、動物さえ食べなければオッケーみたいになってしまい、知らず知らずのうちに病気になってしまう可能性があります。

極端な話、先々週の記事(不気味な次世代食トレンド)で取り上げたカップ麺とオレオクッキーだけ食べていても、「ヴィーガン」ですが、明らかにバランスを崩したメニューです。

グリーンはないし、加熱・加工したものだし、小麦だし、添加物も入っているし。。。

私もハーフ・グリーンを心掛けながらも、ちょっと不足気味の日もあります。

今日も天気が悪かったので、買い物に行く気になれず、家にあるもので済ませてしまったら、なんか口の中がすっきりしない。(グリーンジュースは飲んだけど、その他のメニューが糖質過多だった...)

糖質に偏ると唾液の成分が変わるみたいで、口の中がなんかネバネバします。唾液が変わっているということは胃酸の状態もおかしくなっているはずなので、これを続けてしまうと病気になっちゃいそうです。

もしヴィーガンやベジタリアンで、健康状態を改善したいと思っている方がいらっしゃいましたら、加熱料理、糖質を減らし、非加熱のグリーンを増やすことをお勧めしたいです。

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コメント

最近、Heal Yourself 101の復習をしています。
すると以前読んだはずなのに、完全に忘れてるものがいくつか出てきて、ちょっと驚くくらいでした。
「もう絶対忘れないぞ」と肝に銘じたのが、
・ナッツやシードと果物は同時に食べない。
・同様に葉物野菜以外の野菜と果物は同時に食べない(酸っぱい青リンゴは例外)。
の食べ合わせの禁忌です。
うーん、ぜんぜん守っていませんでしたね…
少し前から果物はリンゴとアボカドのみ。週1ならパイナップルなど他の果物を食べていいというルールをもうけていたので、この禁忌を守るのはそれほど大変ではないですが。
マーカスさんレベルに行くのは一筋縄ではいかないですね。でもあと少しです。
(ご返信は、今の忙しさがひけてからでいいですよー)

投稿: すずき | 2022年11月12日 (土) 08時56分

>すずきさん
おはようございます。お返事遅くなってごめんなさい。
今、親の家に泊まり込んだり通ったりして家事や介護をやりながら、その合間に仕事をしている状況で、バタバタしていてタイムリーに対応できないのです~(T-T)

>・ナッツやシードと果物は同時に食べない。
>・同様に葉物野菜以外の野菜と果物は同時に食べない(酸っぱい青リンゴは例外)。
このふたつ、ローフーディストの間ではよく言われていますが、マーカスさんはそんなに厳格じゃなかったはず。
病気治しのときは、ナッツも果物も御法度とは言っていますが、確かナッツと果物を組み合わせたデザートレシピを公開していたような記憶が...。
とりあえず、私は自分の体に相談しながらやっている感じです。

投稿: すずきさんへ | 2022年11月14日 (月) 07時25分

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