菜食を否定する人たちへの反論
先日、とあるところで、菜食者(肉食反対者)を憎悪する記事を読み、大変残念に思いました。
その記事を書いた男性は、
- 排他的(肉食否定)
- 人(肉食者)の話を聞かない
- 現実を自分に都合よく解釈している
- 自分の生き方のみを素晴らしいと思っている
- キレイゴトしか言わない
- 「自然が...」とか戯言を言っている
- 肉食者を攻撃してくる狂信者
という理由でヴィーガンが嫌いらしいのですが、ヴィーガン側から見れば、その人も排他的で、人(菜食者)の話を聞かず、現実を自分に都合よく解釈し、自分の生き方のみを素晴らしいと思っており、キレイゴトや戯言を並べ(記事にいろいろ書いてありました)、菜食者を攻撃している狂信者です。(お互い様じゃないの?)
そういえば、9年前、リアルで菜食者の悪口をまくしたてている人に遭遇したこともあったっけ。。。
以下はそのときのことを書いた記事の一部です(記事で引用した動画がブロックされてしまったので現在非公開)。
先日、交差点で信号待ちをしていたら、女性の二人連れが隣にやってきました。熱心に話し込んでいて、ベジタリアンがどうした、こうしたとか言っている…。菜食主義者としては、思わず耳がそばだちました。
一人がどうもベジタリアンに対して、憤懣やるかたないを思いを抱いているようで、口角泡を飛ばして、ベジタリアンのことをケチョンケチョンにこきおろしている…(汗)。そして、もう一人も「そういう変なヘルシー志向の人、いるよね~」とさかんに相づちをうっている。
こんなエキセントリックなブログを書いている、変なヘルシー志向のベジタリアンがまさかすぐ隣にいるとは、思わなかったでしょうが…。
熱弁をふるっていた彼女の理屈は、動物を殺すのも、野菜を殺すのも、命を奪うことに変わりはない。奪った命を大切にいただくことが重要なのであって、動物を殺すのが可哀想というなら、キャベツなんか食べるな。キャベツだって、畑で切り取られたら、泣いているんだ、というものでした。
一理あるような、ないような…。
もちろん、動物を食べなきゃ死んじゃうというのであれば、彼女の理屈も分かるけど、菜食主義者は動物を食べる必要はないと思っているわけですよ。特に、ヘルシー志向の人は、食べる必要がないどころか、食べると有害だと思っているわけです。思考の出発点が全然違うのです。
そして、野菜を牛や豚などと同列に扱うのは、いかがなものかと…。過去記事(「ベジタリアンである理由」)にも書きましたけど、植物と動物を比べて、どっちが殺しやすいかといったら、言わずもがなです。黙って切り取られてくれる植物と、殺されるのを嫌がって鳴きわめいて逃げまどい、恐怖で涙まで流している動物を比べるほうがおかしいでしょう。
世の中、いまだに肉食肯定派が大多数なんですよね。動物を食べないと健康に悪いと思い込んでいるのと、自分の好きな習慣を変えたくないというのが根っこにあるから、そうそう菜食の人が増えるとは思えないけど、最近は、ネットの影響もあって、昔よりは菜食に関心のある人が多くなっているように思います。だいたい、昔は肉が大の好物だった私が今では菜食だ、ローフードだとあれこれブログに書いているくらいですから、他の人が菜食になったって、ちっとも不思議じゃないと思うのです。
とっかかりは健康でも動物愛護でも何でも良いから、とにかく菜食に興味をもって始めてくれる人が増えるといいなあと思います。世間の風はまだまだ冷たいですが…。
久しぶりに読み返したら、当時の情景が頭に蘇ってきました。この女性達の姿もぼんやり覚えています。
確か、インド人など外国人の菜食は許せるけど、日本人の菜食は許せない、なんてことも言っていたなぁ。(どういう理屈?)
動物愛護や精神性という視点で菜食を訴えると肉食者を責めている、あるいは見下しているように聞こえてしまうので(過去にこれで失敗した経験があり...)、できるだけ菜食(特にローフード)の健康効果を前面に出してアピールするようにしていますが、こういう人たちはそれさえも「たわごと」とか「きれいごと」で片付けちゃいそうですね。
また、上記のような感情的な憎悪タイプに加え、ヴィーガンやマクロビオティック実践者が不健康である、あるいは病気が治らない、悪化した、ということを盾にとって菜食を否定してくる人たちもいます(医者とか)。
こういう人たちは、生菜食を知らないんだと思います。
加熱菜食と生菜食は、言葉は似ていますが、中身はまるで違います。
私の考えでは、加熱菜食料理は健康な人がローフードと並行してほどほどに食べれば、それほど害はないけれど、ローフードを全く食べず、ヴィーガン版のジャンクフードを大量に食べているとか、加熱穀類を大食いしている(昔の私💧)という人はまず健康になれません。(加熱菜食料理だけで健康体だと主張している人たちは、その主張が真実であるなら、元々体が相当頑丈なんだと思います。)
特に、既に重病になっている人は、青菜中心のローフード100%を長期間徹底するぐらいの勢いじゃないと回復は見込めないでしょう。西式や甲田式の本などを見ても、加熱菜食で失敗して青汁だけの食事になって初めて回復したという体験談もありましたから(森美智代さんとか)。
菜食万歳ブログを11年もやっているんで、反論するネタは山ほどあるんですが、肉食肯定派を説得するのは無理だし、そもそも他人の考えを変えようなんて、おこがましいですよね。
とりあえず、菜食に興味をもった人たちが菜食に否定的な人たちの言葉に惑わされないことを願います。
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※動物食の有害性に関する記事
牛乳神話から抜け出すチャンス(2011.11.2)
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牛乳を飲めば病気になり、飲まなければ健康になる(2018.7.13)
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コメント
シンガポールのアラフィフ兄さん(chuando_chuandoandfrey)のように、ふつうに肉・ご飯を食べて、驚異的な若々しさの人もいて、こういう独自の健康理論を実践する人が「ヴィーガンなんて…」と言ってくるのは許せるかな。
いずれにしても、世の中は、不毛すぎるディスり合いが多いですね。
ただ、日本ではベジタリアンやヴィーガンへの風当たりはだいぶ弱まったのも事実。
時代は確実に変わっていくでしょう。
自分は、リアル対人関係においては、(向こうからアドバイスを求められないかぎり)自分から「これ健康にいいよ」で始まる押しつけはしないようしています。そこだけかな、留意しているのは。
投稿: すずき | 2021年8月25日 (水) 15時20分
>すずきさん
こんばんは~。コメントありがとうございます!
>シンガポールのアラフィフ兄さん(chuando_chuandoandfrey)
この方、顔も体も本当に若々しいですね!
まったく知らなかったのでインスタグラムや関連記事など検索してみましたが、かなりの徹底ぶり。
ヴィーガンではないけど、ストイックな方とお見受けしました。
こんな人になら確かに何を言われても気にならないけど、こういう意志の強い方は自分を信頼している(自信がある)ので、主義が違うというだけで、他人に対して憎悪むき出しで悪態つくなんてことは絶対しなさそうです。
就寝前7時間は一切食べないとか、糖質を控えめにするとか、見ならいたいところもあるので、彼の情報もチェックしていこうと思います。
>時代は確実に変わっていくでしょう。
だといいですね(^_^)
>「これ健康にいいよ」で始まる押しつけはしない
リアルでは本当にそうですね。
「これ健康にいいよ」はこのブログだけにします(笑)
投稿: すずきさんへ | 2021年8月25日 (水) 20時00分