断続的無水断食とアンチエイジング
トーニャさんは、1日のうち15~16時間断食していて、その間は一切飲食せず、その他の時間も普通の水は飲まないそうです。
なぜそういうスタイルになったのでしょうか?
今日はこの問題について彼女の著書『Quantum Eating』をベースにまとめます。
● 無水断食と水断食
- 断食には、食べ物は食べないけれど水は飲む水断食と、食べ物も水も一切取らない無水断食がある。
- トーニャさんのお勧めは、1日12~18時間の無水断食。
- 無水断食は、100%ローフードでカロリー制限ができている人(トーニャさんの食事法参照)以外はやらないほうがいい。
- 低体重の人は無水断食ではなく、水断食がいい。
- トーニャさんの食事法では午後2時に飲食をストップして、翌朝まで無水断食状態になるのが標準パターン。
- 痩せている人の場合は、ストップする時間を午後5時にするのがいい。
- 体脂肪が少なければ少ないほど無水断食が難しくなる。
- アンチエイジングのためには24時間以上断食しないほうがいい。
● なぜ無水断食なのか?
- 水には普通の水(H2O)と重水(D2O)がある。
- 重水は人体にとって有害。
- 人間は普通の水6000滴ごとに重水1滴の割合で摂取している。
- 重水は体内で脂肪に蓄積されていく。
- 特に、肝臓の脂肪には、他の部位の2~3倍の重水が蓄積される。
- 重水は健康な細胞の細胞分裂を阻害し、癌や腫瘍などの成長、老化を促進する。
- 有害な重水を取り除くには無水断食が最も効果的。
- 短期の脱水状態によって脂肪の燃焼が促進され、重水が排出される。
● 無水断食中、体は代謝水を使用する
- 食べ物を食べると、体内では代謝水(細胞のエネルギー代謝によって作られる水)が生成される。
- 無水断食中、外から水が入ってこなくなると、体は断食前に食べた食物の酸化によって生成された代謝水を利用する。
- 脂肪はこの代謝水の最も効率的な供給源。
- だから、体脂肪が多い人のほうが無水断食に有利。
● 人間に近い類人猿はめったに水を飲まない
- 一部の動物は水をよく飲むが、類人猿はめったに水を飲まない。
- 類人猿も必要に応じて飲むことはできるが、肉食動物のように舌で水を包んでくみ上げることができないので、飲むとしたら吸うしかない。
- 類人猿は水分豊富な果物を食べているので、大量に水を飲む必要がない。
● 塩を取らないと、喉が渇きにくくなる
- トーニャさんは塩(NaCl)は摂取しない。(塩とむくみ参照)
- 水分豊富な野菜や果物を食べて、塩を取らなければ、そうそう簡単には喉が渇かないので、1日12~18時間程度水を飲まなくてもなんら問題ない。
● 運動で体型は維持できるが、顔は老ける
- 運動をすると、代謝回転率が上がり、水分、脂肪が減り、痩せる。
- 水分、脂肪が減ると、老けてみえる。
- 運動は体型や運動機能の維持に役立つが、若々しい容姿を保つことには役立たない。
- 健康と若さを保つためには、運動とともに、水分豊富なローフードを摂取する必要がある。
● 無機ミネラルは人体に有害
- 湧き水や地下水に含まれる無機ミネラルは、関節にセメントのような沈着物を形成するとともに、動脈を詰まらせる。
- ボトル入り飲料は、プラスチック容器から浸みだしてくる発がん性物質も含まれている。
● 蒸留水を「生きている水」に変える方法
- 数時間、日光に当てる。
- あるいは、絞りたての果汁を数滴加える
◇ ◇ ◇
食べ物も水も何も取らないと排毒プロセスが加速するので、体内に毒素を大量に抱えている人は大変な排毒症状に悩まされることになります。
そのため、通常、無水断食は「危険」であるとして、推奨されないことがほとんどです。
だから、私も挑戦したことはありませんでした。
でも、よく考えてみると、就寝中8時間ぐらいは無水断食なんですよね。
だったら、あとプラス数時間は楽勝かなと思いました。
(もともと水を飲むのがあまり好きではなく、健康のために飲んでいたんで...)
なんか朝起きたら水を飲まなければいけないような気になっていたんですが、それは塩分てんこ盛りの加熱雑食を食べている人たちが主張している理論なわけで、塩分を取らないローフーディストには当てはまりません。
喉が渇いたら、我慢せず水を飲むと思いますが、昔のように喉も渇いていないのに水を飲むことはもうないと思います。
記事を読んで面白いと思ったら、🢃 の「いいね」(♡)をお願いします!
| 固定リンク | 43
「食事法」カテゴリの記事
- オープンマインドで食生活をガラッと変えて大躍進したジョコビッチ(2024.08.30)
- 87歳現役日本人ボディビルダーの食生活(2024.08.23)
- 森美智代さんの青汁の作り方(2023.08.18)
- フルータリアンを目指してはいけない(2023.08.04)
「自然治癒力」カテゴリの記事
- 胆嚢・胆汁・胆石(2024.10.18)
- エストロゲン(2024.10.11)
- こむら返りの原因と対策(2024.08.16)
- 2種類のシェディング(2023.11.24)
- しゃっくりを急いで止めるには?(2023.08.11)
「Tonya Zavasta」カテゴリの記事
- みんな一緒は心地よい世界なのか?(2023.04.14)
- ブラジルナッツ(2021.11.26)
- 病気にならないライフスタイルを目指す(2021.05.21)
- 断続的無水断食とアンチエイジング(2021.01.08)
コメント