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2020年5月29日 (金)

ゼイリブ(They Live)

今日は1988年の映画『ゼイリブ(原題:They Live)』を紹介します。

古い映画ですが、「世の中、なんかおかしいよね?」って思っている人には、とても面白い映画だと思います。

YouTube: 『ゼイリブ 製作30周年記念HDリマスター版』予告編

【あらすじ】

大不況の中、中産階級が崩壊し、生活困窮者であふれかえるアメリカ。

主人公は職を失い、ある街に流れ着く。

なんとか工事現場の仕事を見つけたが、泊まるところがなく、困っていると、同じ現場の仲間が炊き出しやシャワーがあるスラムに案内してくれる。

ほどなくして、主人公はスラムの向かいにある教会に不穏な動きがあることに気づくが、その直後、教会もスラムも警察によって攻撃・破壊される。

逃げ延びた主人公は、教会の中に隠してあったサングラスを手に入れる。

一見普通のサングラスだが、これをかけると、ビルボードやテレビ、雑誌の中にあるサブリミナル・メッセージがくっきりと浮かび上がり、人間に化けた宇宙人の真の姿も見ることができる。

地球が宇宙人に乗っ取られていると知った主人公は、仲間とともに、この状況を打破すべく、行動を起こす。

宇宙人の地球侵略はSFのテーマとしてはよくあるものですが、この映画ではもう既に宇宙人が地球人の中に入り込んでいて、地球人になりすまし、地球人のエリート層と結託して地球を支配しているという設定。テレビを通じて特殊な信号を全世界に送信し、全人類を催眠状態に置き、中産階級を破壊し、貧困層を急激に増やしています。

宇宙人に牛耳られている政治やメディアは、全人類にサブリミナル・メッセージを送り続けています。例えば、次のシーン。

YouTube: They Live Sunglasses

コンピューター機器のビルボード広告

OBEY(従え)

カリブ海旅行のビルボード広告

MARRY AND REPRODUCE(結婚して子どもを作れ)

紳士服の店の看板

NO INDEPENDENT THOUGHT(独自の考えをもつな)

紳士服の店の在庫一掃セールの掲示

CONSUME(消費しろ)

ビルの看板

CONFORM(順応しろ)

WORK 8 HOURS, SLEEP 8 HOURS, PLAY 8 HOURS(8時間働き、8時間眠り、8時間遊べ)

SUBMIT(服従しろ)

NO THOUGHT(考えるな)

WATCH TV(テレビを見ろ)

BUY(買え)

STAY ASLEEP(眠ったままでいろ)

雑誌の記事

DO NOT QUESTION AUTHORITY(権威に疑問を抱くな)

NO IMAGINATION(想像するな)

店員が握りしめているお札(お金)

THIS IS YOUR GOD(これがお前の神だ)

これ、マスコミに不信感をもっている人には分かりきったことなのですが、気づいていない人がまだまだ大勢いるので、こんなサングラスがあったらいいですね。宇宙人も一発で見分けられますし(笑)

宇宙人が地下基地からテレポーテーションで他の惑星に通勤していたり、地球人は宇宙人の食糧(家畜)・奴隷として飼育されていると暴露する人が出てきたりするので、まさに陰謀論の世界。

この映画の監督で脚本も書いたジョン・カーペンターは、ジョージ・ルーカスの映画『スター・ウォーズ』で特殊効果を担当しています。

ルーカスは闇の勢力に内通していて『スター・ウォーズ』もインサイダー情報を基に作ったと言われており、ルーカスと親交のあるカーペンターも『ゼイリブ』で現実を忠実に表現しているという話です。

実際、カーペンター自身、「『ゼイリブ』は ドキュメンタリーである」とインタビューで答えています。

ただ、現実は映画よりもっと複雑で巧妙なような気がします。加熱雑食やジャンクフード、有害な医薬などを普及させ、人々が覚醒することのないよう何重にも罠が仕掛けられていますから。。。

日本語吹き替え版では、主人公の名前を「ネイダ」と紹介し、劇中でも「ネイダ」と呼ばれたりしているのですが、英語版では、主人公の名前は最後のクレジットで"Nada"と出るだけで、観客はクレジットを見ないかぎり、主人公の名前は分かりません。(私はNadaはスペイン語のナーダ(英語だとnothing)から来ていると思っているんだけど、違うのかな?)

無名にしたのは、観客が主人公になりきれるようにするためらしいです

この映画が製作された1988年、日本はバブル真っ只中で、大不況だの失業だのいわれてもピンとこなかったかもしれませんが、今このタイミングでなら、この映画の状況が非常にリアルに感じられると思います。(特に、COVID-19なんていう、でっちあげのパンデミックで意図的に経済不況が作り出されていると思っている人にとっては。。。)

興味が湧いた方は是非見てみてください。(この映画はネット上でも見られます。日本語吹き替え版英語版

※ 関連記事

テレビは洗脳装置(2021.6.11)

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