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2019年9月20日 (金)

少食とアンチエイジング(マトリックス的考察)

トーニャさんは、カロリー制限が美容と健康の鍵だと言っていて、その話を紹介しようと思っていたのですが、日本語で同じような話を書いている本がありましたので、まずそれを先に取り上げることにしました。(あと、映画『マトリックス』の世界観についても)

以下、船瀬俊介さんの『元気になりたきゃ、お尻をしめなさい』という本から引用します。

腹六分のネズミは2倍生きる

「丹田呼吸」と合わせて行ってほしいのが「断食行法」です。
長息長命」とセットで「少食長寿」を実践してこそ、長生きは可能となるのです。

この生理現象に最初に気づいたのは、米コーネル大学のマッケイ教授でしょう。
マウスのエサのカロリーを、100%の飽食組と、60%の節食組に分けて寿命を比較したのです。すると、なんと60%の"腹六分のネズミ"は、"満腹組"の約2倍生きたのです。
Lifespan_extended_by_caloric_restriction

教授はこの結果に驚きますが、その原因がなぜだか、わかりませんでした。この衝撃のマッケイ報告を、学界やマスコミは、ほとんど黙殺したのです。
それも無理はありません。食べる量を6割にしたら、寿命が2倍延びる!
こんなことを人類が知って、みんなで実行に移したら、食料や食品産業の売上は、6割に激減してしまいます。農業団体だって黙ってはいません。
農作物の売り上げも半減し、価格も暴落するでしょう。
しかし、抗加齢(アンチエイジング)学界だけは、マッケイ論文に衝撃を受けました。

その後、酵母など単細胞生物や線虫などの原始生物、クモなどの節足動物、エビなどの甲殻類、哺乳類ではネズミ、サルなどを使った実験が盛んに行われました。
そして、これらの結果、どれもエサのカロリーを半分近くに減らすと、実験動物の寿命が1.5倍~2倍延びるという衝撃的な結果だったのです。

経済活動の障害となる「不都合な真実」は黙殺。ありがちですね。ま、知らされたところで、6割に減らそうと思う人がどれだけいるか。そして、減らそうとしたけど途中でくじける人がどれだけいるか。(少食は本当に難しい!)そう考えると、それほどの経済的打撃はないようにも思いますが。

空腹で発動! 長寿遺伝子発見

この事実は、皮肉な真実をわれわれに突きつけています。
人間も食べる量を半分に減らせば、寿命が2倍になるのではないのか?
この疑問に明快に答えた生理学者、医者、栄養学者、いまのところ1人もいません。当たり前です。この真理を公に認めたら、全世界の食品産業を敵に回すことになってしまうからです。

ところが、食事のカロリーを減らせば、長生きするメカニズムを、ついに発見した研究者がいます。それが、マサチューセッツ工科大学(MIT)のガレンテ教授です。

彼は少食や断食の空腹感による刺激で、体細胞中の長寿遺伝子がオンになり、体細胞の遺伝子を覆う保護層が形成される、ということを解明したのです。
そもそも、老化とは細胞の遺伝子が傷つくことで起こります。
若いときは、遺伝子は傷ついても修復能力があります。
しかし、年をとると、その能力が衰えるため、傷ついてしまったDNAは、そのまま傷ついた細胞をつくり出します。これが老化細胞の正体です。白髪、シミ、シワなどが老化細胞の典型です。

DNAを修復するには、空腹でいることが重要。ヒト成長ホルモンとの絡みもあるのでしょうから、やはり断続的断食など、空腹でいる時間を長くすることがアンチエイジングの決め手になるのですね。

腹六分で老いを忘れ、四分で神に近づく

空腹感や飢餓感が老化を防ぐ。---
これは、従来の栄養学の根幹を揺るがす現実です。それまで栄養学では、健康と長寿を保証するものは栄養豊かな食事だと、教えてきたからです。
しかし、長寿遺伝子の発見と理論は、栄養過多が病気をつくり、命を縮め、栄養の乏しい食事や断食が病気を防ぎ、寿命を伸ばすという真逆の真実を明らかにしました。

現代人は、誤った栄養学による"洗脳"で必要量の2~3倍も食べさせられています。いまだ餌づけされ、飼いならされているのです。まさに、地球という人間牧場で買われている"家畜"そのものです。

ヨガの教えでは、「食べる工夫ではなく、食べない工夫をしろ!」「空腹を楽しめ」、さらには、「真の健康体は、腹が減るほど調子が出るもの」といいます。
「腹八分に医者いらず」「腹六分で老いを忘れる」「腹四分で神に近づく」
これらが真理であることは、もはや疑う余地はありません。

「人間牧場で飼われている"家畜"」。。。映画『マトリックス』みたいな話ですね。生まれたときから牧場で飼育されていて、自由に生きていると信じ込まされているけど、実は、「食べること」で食品業界や医薬業界の思いのままに操られている。。。

マトリックスでは、モーフィアスが青い薬と赤い薬を差し出して、ネオに選択を迫ります。青い薬を飲めば、そのまま奴隷として真実を知ること無く、虚構の世界で楽しく暮らせる。赤い薬を飲むと、洗脳から解き放たれて、真実を見ることができる。そして、ネオは赤い薬を飲んで、真実と対峙することに。。。

同じように、私たちには、大食+加熱雑食という選択肢と、少食+生菜食という選択肢が与えられていて、後者を選べば真実を見ることができる。私はそう信じています。

 

YouTube: Blue Pill or Red Pill - The Matrix (2/9) Movie CLIP (1999) HD

M= Morpheus (モーフィアス)

N = Neo(ネオ)

M: Do you want to know...what it is?

     (君は知りたいのか? それが何か)

     The Matrix is everywhere.

     (マトリックスは至るところにある)

     It is all around us. Even now, in this very room.

     (私たちの周りにあるもの全て。今、この部屋の中にも)

     You can see it when you look at your window, or when you turn on your television.

     (窓から外を見たとき、テレビをつけたときもそれを見ている)

     You can feel it when you go to work, when you go to church, when you pay your taxes.

     (仕事に行っても、教会に行っても、税金を払うときも、それを感じている)

     It is the world that has been pulled over your eyes to blind you from the truth.

     (それは君の目をくらませ、真実を覆い隠してきた世界だ)

N: What truth?

     (真実って?)

M: That you are a slave, Neo.

     (君が奴隷であるということだよ、ネオ)

     Like everyone else, you were born into bondage, born into a prison that you cannot smell or taste or touch.

     (みんなと同じように、君も生まれたときから囚われの身なのだ。匂いも味も感触もない牢獄に生まれたんだ)

     A prison...for your mind.

     (君の思考を縛る牢獄だ)

     ....

     Unfortunately, no one can be told what the Matrix is.

     (残念ながら、マトリックスの正体はだれにも説明できない)

     You have to see it for yourself.

     (自分の目で見るしかない)

     This is your last chance.

     (これが君にとって最後のチャンスだ)

     After this, there is no turning back.

     (ここから先、もう後戻りはできない)

     You take the blue pill...The story ends...You wake up in your bed and believe whatever you want to believe.

     (青い薬をの飲めば、話は終わる。ベッドで目覚め、君が信じたいと思うものを信じる)

     You take the red pill...You stay in Wonderland...and I show you how deep the rabit hole goes.

     (赤い薬を飲めば、君はこのまま不思議の国に残る。ウサギの穴の奥底まで見せてあげよう)

     ......

     Remember, all I am offering is the truth, nothing more.

     (いいか。私が伝えようとしているのは真実。それだけだ)

     ......

     Follow me.

     (ついて来なさい)

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