ローフードと股関節の柔軟性
今日は久しぶりにトーニャさんの話題。
YouTube: Frog Pose at 60
この動画では、トーニャさん(61歳)がお孫さんのニック君(3歳半)と一緒にかえるのポーズをやっています🐸
ニック君がトーニャさんの腰の上に乗っかったりもしています。。。😨
涼しい顔でやっていますが、これ、大変なポーズです。私にはできません。
トーニャさんは先天的に股関節に問題があったのですが、ご両親がその問題を見過ごしてしまったことで悪化。
その後、事の重大さに気づいて、当時住んでいたロシア(旧ソ連)で何度か手術を受けているのですが、早い段階で対処すれば簡単に治ることも、ある程度成長してしまうと、治すことが難しくなってしまうらしく、体を揺すりながら足を引きずりながらしか歩けなくなってしまいます。
1991年、30代でアメリカに移住し、ローフードと出会い、健康状態はものすごく良くなったのだけれど、股関節は治らず。。。
そこで、2001年、40代前半で、左右両方の股関節をチタン製の人工股関節に置き換え、大腿骨を切って長さをそろえるという大手術を受けます。
トーニャさんは医者から、
片足で立つこと、バランスを取ること、股関節のところで90度以上曲げることは一生できないだろう。40年以上極度の跛行を続けてきたので、生涯腰痛に悩まされるだろう。
と言われていたそう。
しかし、この不吉な予言とは裏腹に、2001年の手術以来、整形外科医の診察を一度も受けることなく、2019年、61歳となったトーニャさんの体は絶好調。難易度の高いかえるのポーズができるまでになっています。
子どもの頃からバレエや体操などで極度に柔軟性を高めてきたわけでもない普通の人が、60代で初めてこのレベルの柔軟性を手に入れるというのはなかなかないことだと思います。
ましてや、トーニャさんは両側の股関節が人工股関節ですから、さらにハードルが高くなります。
トーニャさんは、自分がここまで柔軟になれたのはローフードのおかげだと言っています。
彼女のところには、次のようなメールがよく送られてくるのだとか。
私は100%ローフードではありませんが、食生活には非常に気をつけていてローフードをたくさん食べるようにしています。若い頃から運動もよくしていて、ズンバやダンス、昔はランニングもしていました。まだ58歳なのに、医者からは人工股関節置換手術が必要だと言われています。右膝に痛みもあります。どうしてこんなことになったのか訳が分かりません。
みんな筋肉や心臓を鍛えることに一所懸命だけれど、年齢は筋肉より靱帯や腱、関節といった結合部分に出やすいようです。
そして、この結合部分のアンチエイジングには「ローフードを食べること」が有効であるとトーニャさんは主張しています。
上記のメールのように、「ローフードも食べている」程度だと、激しい運動から関節を守ることは難しいようですね。
米国では年間100万人が人工股関節置換手術を受けているそう。この勢いだと、10年後には年間400万人が同手術を受けるようになるとか。。。
この手術を受けている人たちの中には、運動不足で不健康になったわけではなく、体を積極的に動かしてきた人も多いらしい。
例えば、過去記事にも書きましたが、1980年代にワークアウトで一世を風靡した女優のジェーン・フォンダ。彼女は両股関節と片方の膝が人工関節です。アーノルド・シュワルツェネッガーも55歳のときに片側の股関節を人工股関節にしています。
「心臓や筋肉を鍛えようとして、関節を破壊してしまっている」と指摘する専門家もいます。
日本はどうなのでしょうか。
こちらのサイトによると、
人工股関節置換術は日本国内で40年以上前から行われている手術です。整形外科では一般的な治療法として定着し、手術件数は年々増えており、今(※2017年)では年間6万例以上にも上ります。また、厚生労働省の公開データによれば、人工股関節置換術を受けられる患者さんの平均年齢は68歳と、比較的高齢の方が手術を受けられていることがわかります。
とのこと。
まだアメリカほど多くはないようですが、着実に増加しています。
ダイエット(痩身)を目的として、運動する人は多いけれど、トーニャさんは、
減量はキッチンで行うものです。ジムで行うものではありません。
と言っています。
運動すれば健康になれると短絡的に考えている人が多いですが、重い体、歪んだ体、弱った体で、激しい運動を硬いアスファルトや板の上で行うというのは非常に危険なのではないでしょうか。
中高年の場合、まずはローフードで動きやすい体を作ることが先決だと思います。
そして、その次の段階として、トーニャさんはホットヨガを勧めていますが、これは今度あらためて書きます(ホットヨガと股関節の柔軟性参照)。
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