大嶋信頼さんの本の効果にびっくり!
最近、「私って、なんか人に振り回されてない?」と思うことが多くなり、ふと、ネット検索で見つけた『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(大嶋信頼著)という本を読んでみることにしました。
総ページ数215ページで文字も大きく、情報量は大して多くないので、いっきにあっという間に読めてしまったのですが、読み終わったら、なんだか訳もわからず涙が出てきて、気持ちが落ち着きました。その晩、その他に変わったことはせず、いつもと同じような感じで眠りに就いたのですが、翌朝、ものすごい爽快感。久しぶりに「よく寝た~」という感じでびっくりしました。
そして、起床後、エネマをしたら、2Lのぬるま湯がスルッと入ってしまい、これまたびっくり。ここ最近、断食中以外は、2Lをいっきに入れるのが難しく、2~3回に分けて入れていたので。。。
何が起きたのかよく分からなかったけれど、心身の状態が大きく変わったことだけは確か。
そこで、大嶋信頼(おおしまのぶより)さんのアプローチをもっと深く知りたくなり、『ミラーニューロンがあなたを救う』という本も読んでみました。
こちらは382ページもあり、文字も細かいので情報量が多く、最初の本より時間がかかりましたが、その甲斐あって非常に得るものが多かったです。そして、とても楽になれました。
なんでこんなに心も体も軽くなったのか? それも急に?
大嶋さんによると、脳の中には、「ミラーニューロン」という「人の行動をまねする」神経細胞があり、他人の動作を見て自動的にその他人のまねをするのだとか。その例として、緊張している人のそばにいるだけで、緊張がうつってしまうことが挙げられていました。
以下、『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』から一部(p.41~45)引用します。
振り回されてしまう人は自分自身に原因があると思いがちです。しかし、緊張が周りから「うつった」ように、自分で緊張を引き起こしていない場合はいかがでしょうか?
他人からうつった緊張は自分のせいではないのと同じように、変えたいと思いながらも変えられないと苦しんでいるさまざまな症状は、実は自分のオリジナルではなくて、近くにいる人の脳をミラーニューロンが自動的にまねてつくっている症状だったりするのです。
大嶋さんは、脳は「無線LAN」のように、常にいろいろな人とつながって、コミュニケーションを取っているという仮説を立てて、それを「脳のネットワーク」と呼んでいます。
脳のネットワークは意識しなくてもいつもつながっており、自分にとって悪い情報も勝手に流れ込んできます。
すると、常に不安や不満、怒りなどの感情に悩まされ、本人が望んでいないにもかかわらず、いつも他人を優先して行動してしまうようになるのです。その様子はまるで誰かに支配されているようでもあります。
そして、「脳のネットワーク」の観点から、他人に振り回される仕組みを解説し、その状況を脱出する手段として、催眠療法などで使われる「暗示」を勧めています。
振り回されてしまう人に暗示がなぜ有効なのかというと、暗示を使うことによって、「脳のネットワーク」を通じて周りから流れ込んでくる不要な情報をシャットダウンしたり、書き換えたりして自分の都合のいいように変えていくことができるからです。
大嶋さんは大学で心理学を学び、その後カウンセラーとして、様々なクライアントの悩みと対峙した経験なども交えながら、振り回されない人になる方法を教えてくれているのですが、その手法が私にどうしてこんなに効果があったのかというと、
- 他人の考え(暗示)に24時間(寝ている間も!)振り回されていて、心身ともに休めず、疲れ切っていたのが、他人の考え(暗示)をシャットアウトしたことにより、素の自分に戻れ、リラックスできたこと
が原因だと思います。
人間がテレパシーでコミュニケーションを取れることは、なんとなく分かっていましたが、無意識で他人の考えが自分に入ってきて、それを自分の考えと錯覚してしまうとは思いも寄りませんでした。
スピリチュアル系や自己啓発系の本では、「すべて自分のせい」、「自分が悪いから悪いことが寄ってくる」など、自己反省を促すものが多いですよね。
人はだれでも「失敗は他人のせい、成功は自分の手柄」にする傾向があるそうなので、普通の人なら、適度に自己反省をすることで前進することができるのでしょう。
けど、普通じゃない人、なんらかの理由によって、自分を強く責めてしまう癖がついている人がこれをやってしまうと、夜な夜な一人で反省会を開いて、寝ている間も悪夢にうなされたりしてしまいます。
大嶋さんは、自分の両親との関係性によって苦しい子ども時代(青年期も?)を強いられたと考えているようで、ご両親のことを強く非難するような表現が頻出します。(特に、『ミラーニューロンがあなたを救う』の方)
なので、自分の両親を尊敬していて親との関係が上手くいっていると思っている人や、自分が親の立場で子育てに自信があり、子どもとの関係が上手くいっていると思っている人などには、非常に受け入れにくいというか、腹立たしい内容かもしれません。(「なんでも親のせいにする気か?!」、「自分に非はないのか?!」と思うかも。)
でも、完璧な人間はいないのだから、親が完璧でないのは当然。親が無意識のうちに(子どもを思うあまりに)子どもに悪影響を与えてしまい、そこから立ち直るのに苦労する子どもがいるというのは、よく考えてみれば不思議ではありません。
成長期における周囲の影響は絶大。自分の「性質」と思っていたことも、実は親や教師その他の周囲の人の言動(大嶋さんは「呪いの暗示」と呼んでいます)により思い込まされているだけで、その暗示から解放されれば、自分を変えることができる、というのは朗報じゃないでしょうか。
私は大嶋ワールドに興味津々なので、他の本も読んでみようと思っています。
※ 大嶋さんのブログ: 緊張しちゃう人たち
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