太ってしまう人たち
中年になると、そんなに食べているわけでもないのに脂肪が落ちない、どんどん太っていく、という類いの話をよく耳にします。
そういう人たちを見ていると、確かに食事量はそれほどでもないけれど、
- 頻繁に甘い飴やガム、ジュースを口に入れている
- 運動する前に必ず腹ごしらえをする
- コーヒーやアルコールといった刺激物が好き
という人が多いです。
加熱雑食料理というのは、依存性が高く、過食しがちな上、消化しにくいので、中年あたりになってくると、内臓が疲弊していて、消化・吸収・代謝・排泄といった働きが若い頃より落ちてきます。
そこに上記3つの習慣が加わると、鉄壁の肥満路線です。減量どころか、現状維持さえおぼつかず、増量しつづけることになってしまいます。
● 頻繁に甘い飴やガム、ジュースを口に入れている
こういう習慣があるということは、常時糖分を補給している状態です。
体は摂取された糖分、蓄えられているグリコーゲンを使い切るまで、脂肪をエネルギー源として使うことはありません。(詳細は「断続的断食」参照)
常に糖分を体に入れていたら、脂肪を使うという段階には永遠に到達できません。
● 運動する前に必ず腹ごしらえをする
糖分・グリコーゲンを使い切った状態で運動をすると、脂肪がエネルギー源として使われ、84%が二酸化炭素、16%が水に分解されます。
つまり、激しく動いて、はあはあと息が上がれば、その吐き出されている二酸化炭素は、脂肪が姿を変えたものということです。
10kgの脂肪を分解するためには、30kgの酸素を吸い込まなければなりません。
酸素をたくさん吸い込むには、激しく体を動かすしかありません。
運動は脂肪を燃焼させるチャンス。
このせっかくのチャンスの前に腹ごしらえをしてしまうと、糖分やグリコーゲンが使い切れず、脂肪は手つかず。。。
空腹で運動しましょう。
空腹で運動なんて無理、座ったまま激しく呼吸したらいいんじゃない?と思う人もいるかもしれないけれど、これじゃ駄目みたいです。
じっとしたまま激しく呼吸すると、過換気とか過呼吸と呼ばれる状態になって、気絶してしまうらしい。
● コーヒーやアルコールといった刺激物が好き
コーヒーやアルコールを飲むと、エネルギーが湧いてきて気分が良くなります。でも、それは一時的なもので、体内では副腎や腎臓、肝臓などの臓器にものすごい負担がかかっているため、長い目で見ると、体からエネルギーが失われていきます。
依存性が高く、習慣的に摂取せざるを得なくなり、内臓は常に疲労困憊状態に陥ります。
また、アルコールは体内で分解されて糖になるので、体内に糖やグリコーゲンが十分ある状態だと、脂肪に変換され、さらに脂肪が増えることにもなります。
この3つの習慣、世間ではとても一般的で、罪悪感なくやっている人が大多数ですが、減量や健康を目指すなら、絶対にやめるべき習慣だと思います。
※ 関連記事
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