自分の内と外にあるネガティブ要素
先日、ある人の愚痴をまる1日聞くはめになり、ネガティブなエネルギーに圧倒されて、心身ともに疲れ果ててしまいました。
そこで、今日はマーカスさんの本"Instructions for a New Life"の内容を引用(翻訳)しながら、ネガティブであることの害悪について考えてみたいと思います。
不平不満が多い人は災難を呼び込み、その災難によってさらに不平不満を言い続け、常に被害者モード(自分は悪くない、悪いのはすべて他人、遺伝、運命その他自分の責任範囲外のことという考え方)になっています。
上記の本には次のように書いてあります。
被害者モードの人たちを助けるのは時間の無駄であることが多い。なぜなら、そういう人たちは被害者モードになっていることが本当は大好きだからだ。
マーカスさんの解説によると、常にネガティブで被害者モードになっている人というのは、幼少期に泣いて訴えることで、「まあ~、かわいそうに」と周囲の大人からかまってもらえ、愛情を注がれるということを学習し、この幼児体験がその人の奥深くにプログラミングされ、こういう行動を死ぬまで繰り返すらしい。
常に不満を訴え、泣き言を言って、「かわいそうな自分」をアピールし、周囲の同情を引こうとする人たちがいる。
こういう人たちにお金をあげたりすると、魔法のように何かが起きて(車が壊れる、冷蔵庫が機能しなくなる、治療を受ける必要が出てくる等)、そのお金は取り上げられ、たちまち元の状態に戻り、泣き言に拍車がかかる。
悪循環なのだ。こういう人たちは相手を精神面、経済面でとことん疲弊させる。
容姿や物腰が天使のように見えても、こういう人たちは相手のエネルギーを吸血鬼のように吸い取ってしまう。
非常に愛らしく、同情したくなる人たちかもしれない。
しかし、骨の髄までしゃぶらせてはいけない。
僕は実際にこういう人たちが自分の配偶者やペット、友人たちを墓場に送り込んでいくのを目の当たりにしてきた。
もし本当に助けたいなら、遠くから行うこと。絶対に一緒に住んではいけない。
自分が成功を収めて、そういう人たちを勇気づけ、どうしたらそうなれるか示すんだ。
そういう人たちには、自力で道を切り開けるようなものをあげること。
つまり、魚をあげるのではなく、釣り竿と指南書を送る。
その間に、君は前向きに進み、本気で自分のことに取り組む。
地球上で暮らす時間は限られている。時計の針は刻々と時を刻んでいる。
普段元気な人がごくまれに落ち込んで、弱音を吐いたりするのとは全くの別物で、年がら年中、不平不満をならべたて、いかに自分が気の毒な状態にあるか訴える人。
こういう人は、無意識のうちに被害者でいたいと思っているんですね。
人からの同情や愛情をこんな形でしか求められない可哀想な人たちですが、本人が変わろうとしないかぎり(被害者意識を捨てないかぎり)、他人(本人以外の人)には助けようがありません。
血縁、地縁その他周囲との「和」が重視される日本で、ばっさり関係を断ち切るのはかなり勇気が要りますが、できるかぎり物理的に距離を置き、それが無理なら、せめて心理的にだけでも距離を置き、むやみに同情しないことが重要だと思います。
そして同時に、自分自身の中にあるネガティブな要素も排除しないといけませんね。
自分がネガティブだと類友の法則でネガティブな人(および物事)が寄ってきますから。
たとえ食事が適切であったとしても、ネガティブな人といつも一緒にいる、あるいは、自分が恐れ、疑い、悲しみ、落ち込み、戸惑いの中で暮らしているとしたら、体は病気になり、顔も急速に老けていく。
食事が完璧でも、がんになる人たちがいる。なぜなら、そういう人たちは常にひどく堅苦しい状態で暮らしているからだ。
恐れが強すぎて生きることができない人たちなのだ。
特定の暮らし方にあまりにも固執していて、それが自分にとっての監獄となっている。
彼らは神経質で強迫観念にとりつかれた完璧主義者だ。
例えば、ヴィーガンやベジタリアンには自分のライフスタイルに固執していて、軍隊並みの厳格さで暮らしている人が多い。
そして、自分と違う暮らし方をしている人を見ると攻撃的になる。
他人よりも自分のほうが「優れている」と考えている人は治療が必要だ。
その考え方は健全ではない。
人と比べて食事や生活習慣が勝(まさ)っているなんてのはたいしたことではない。
他人に対して否定的な考え方をしているとしたら、それがどんなものであっても、せっかくの正しい行いが帳消しになる。
ある一定の厳格なルールに従って暮らしている人たちは、そうじゃない暮らし方をしながら楽しく生きている人たちに対して憤慨しがちだ。
自分と違う人たちに対しては、憤慨するのではなく、暖かいまなざしでその人たちの倖せを願うべきなのだ。
他人を裁く行為は自分に毒を盛るようなものだ。
食事や生活習慣を改めない人たちについついイラっとしてしまう私には、まったく耳の痛い話です。
身に覚えのある方は気をつけましょう。
※ 関連記事
ネガティブな感情への対処(2010.11.22)
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