転落のきっかけはちょっとしたこと

今朝、5年前の記事（「ロー・ヴィーガンな中年トラック野郎」）で取り上げたデーブ（Dave Conrardy）さんのその後についての動画を偶然発見し、リバウンドしてしまったことを知りました。

YouTube: RELAPSED GAINED 200 POUNDS! Dave The Raw Food Trucker

当時、全米を回って講演をしたり、コーチングで肥満や病気に悩む人たちにアドバイスしたりと精力的に活動されていたので、現在もてっきりお元気で活躍されているものと思っていました。

なので、別人のような姿にびっくりしてしまいました。

ローヴィーガン生活は10年ぐらい続き、その間、加熱料理を作ることは一切なかったらしいんですが、お母さんの具合がひどく悪くなって、お母さんのために加熱料理を作らなければならなくなり、作りながら味見をしているうちに、自分自身も食べ出してしまったらしい。

加熱料理の割合は20%程度だったとのことですが、2014年7月に自身の体調も重篤な状態になって入院。

そして、インスリン療法を受けているうちに3ヶ月で90ポンド（約41kg）も増えてしまったとか。

その後の経緯はよく分かりませんが、上掲の動画収録の数日前の時点（2016年8月）では、体重が401ポンド（約182kg）だったそう。

5年前（2012年7月）の動画では、過去の自分の最大体重430ポンド（195kg）から3年がかりで230ポンド（104.3kg）減量したと話していたので、ほとんど振り出しに戻ってしまったような状態。

2年間、動画をアップロードしたりせず、「隠れていた」ようなのですが、友人たちに説得され、カメラの前でもういちど減量に臨む決意表明をすることにしたらしい。

この2016年夏の動画の時点で、デーブさんは60歳ぐらいだと思いますが、太っただけでなく、非常に具合が悪そう。。。友人たちが心配するのも無理ないですね。

この動画の後、どうなったのか、アップデート情報がないので、現状どうなっているか不明ですが、少しでも良い方向に向かっていると信じたいです。

デーブさんは、過去、相当な肥満で相当な重病だったので、友人たちに、ちょっとした脱線が命取りになりかねないから、「ポテトチップ1枚でも注意したほうがいい」と言われていたのに、加熱料理に手を出してしまった。。。

過去、50年間にわたって続けていた不健康な習慣は、10年間健康的な習慣を続けた後でも、ゾンビのように蘇ってくる。。。

禁煙や禁酒をしていた人が、友人や家族から「1本/1杯ぐらいなら大丈夫だよ」と勧められて、また元のヘビースモーカーや大酒飲みに戻ってしまった、なんて話と同じで、転落のきっかけは、ほんとうに小さいことなんですよね。

そこで自分を制していたタガが外れて、いっきに元に戻ってしまう。

しかも、加熱料理は、タバコやお酒と違って、「体に良い」と信じている人たちが大多数なので、周囲は善意で「食べた方がいいよ」と言ってくる。

自分の中の排毒・禁断症状と闘いながら、周囲の「心遣い」をはねのけるのは、相当に意志強固でないと難しい。

デーブさんのリバウンド話でいろいろ考えさせられました。