座り続けることは喫煙と同じぐらい体に悪い
そう、椅子。。。
座っていることは、心臓発作、糖尿病、脂肪肝疾患、静脈瘤、鬱病、閉経後の諸問題、腎臓病、コレステロール、高血圧、突然死との科学的関連が指摘されています。
次の動画では、座り続けることがいかに健康にとって有害かということが説明されています。
YouTube: Standing vs Sitting: Sitting is the New Smoking
第三世界では、椅子のない国も多いけれど、いわゆる先進諸国では、1日のうち、寝ているとき以外は、ほとんど座っているという人も少なくないと思います。
American Journal of Epidemiologyに掲載された2010年のアメリカ癌学会の研究では、1993年から2016年まで、123,216人(女性69,776人、男性53,440人)を追跡調査したところ、驚くべき結果が出たとのこと。
体を動かさず、1日6時間以上座っている人は、体を動かし、1日のうち座っている時間が3時間未満の人より、当該調査期間中、94%も死亡する確率が高かったそう。
調査結果は、身体活動のレベルとは無関係で、定期的に運動をしている人でも座っていることによる悪影響は同じぐらい受けるため、長時間座ったままでいる悪い習慣を、別の機会に運動して帳消しにすることはできないらしい。
座り続けていると、循環が悪くなって、お尻が垂れてくるというのも恐ろしい…
じゃ、実際問題どうしたらいいかというと。。。
デスクの高さを変えて、立って仕事ができるようにするというのが一番いいみたいです。
座ったままより、立ったまま仕事をしたほうが生産性が上がるという調査結果も出ています。
座り仕事の危険性を認識した企業では、立って仕事ができる環境を整えているところもでてきているようです。(日本の会社はどうでしょうか?)
また、ニーズに応じて、座っても立っても使えるよう、高さを変えられるデスクも発売されています。
マーカスさんはというと、動画の編集作業には、立って仕事ができるスタンディング・デスク(5:05)を、事務処理やオンライン作業にはトレッドミル・デスク(5:10)、バイスクル・デスク(5:15)も使っているという徹底ぶり。。。
立っているということは、倒れないように全身の大小の筋肉たちが頑張って体をコントロールしているということ。そして、筋肉たちのエネルギー源は糖や脂肪。だから、糖や脂肪が消費されて糖尿病や肥満の解消にも役立つのですね。
私も長いこと座って仕事をしてきたのですが、去年の夏、この動画を見て、自分の生活習慣を反省し、立って仕事ができるようにしました。
最初、既製のスタンディング・デスクを買おうと思ったのですが、とりあえず、家にあるものを組み合わせてスタンディング・デスクを作ったら、なかなか快適で、ずっとそのまま使い続けています。(見た目、美しくないのが難なんですが…)
高さ59cmのテーブルの上に高さ42cmのベンチを載せました。このデスクで仕事をしたり、ブログを書いたりしています。
どうしても座りたくなったら、となりのライティング・デスクで休憩しています。
(普段はもっと雑然としているのですが、写真撮影のために片づけました。)
私は20年前に家で仕事をするようになって通勤する必要がなくなり、長時間座って仕事をしていた上に、座っている姿勢も悪く、忙しいと家からまったく出ず、1日の歩数が200歩なんてこともよくありました。
上掲の動画で指摘されているとおり、寝床から起きて、座って食事して、座って仕事して、トイレに行っても座って、また座って仕事して、食事で座って、風呂場でも座って、外食先でも座って、映画館で座って…。
座ってばっかでしたね。
そんな怠惰な生活を続けているうちに、股関節(骨盤)の調子が悪くなり、7年前、とうとう歩けないぐらいのひどい坐骨神経痛になってしまいました。
でも、その坐骨神経痛がきっかけでこのブログを始め、いろいろ生活習慣を改善した結果、足の調子も少しずつ良くなってきました。
このスタンディング・デスクにしてしばらく経った頃、ダンスのクラスで先生から「お尻の形が少し良くなった」と指摘がありました。いつも反り腰で出っ尻だと注意され続けていたので、その言葉を聞いたとき、ほんと嬉しかった。。。
そして、敷き布団なしで仰向けに寝ることもなんとかできるようになりました。
ただ、まだまだ骨盤が歪んでいる感があって股関節の可動域が非常に狭いので、ウォーキングや体操なども取り入れて、完治を目指したいと思っています。
私は自宅が仕事場なので、好き勝手にデスクの高さを調整できましたが、お勤めの場合、なかなか自由にできないことも多いと思います。(先進的なところは既にスタンディング・デスクを導入されているかもしれませんが…)
オフィスでずっと座っていなければいけないというような場合、30分ごとに5分立ち上がるようにするといいみたいです。(スクワットや歩き回ったりできれば尚可)
エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使うとか、電車でも座らないとか、できるだけ足を動かすようにするもの有効。
車の運転中など、そうそう簡単には立ち上がれない場合、お腹を引っ込めるようにして、腹筋で内臓を支え、骨盤にどっかり重みがかからないようにするのもいいようです。
また、健康な人ほど、長く立ったままでいられるそうですから、どれだけ立ったままでいられるかが自分の健康度を測るバロメーターにもなりますね。
[6:19]
Half of your body is legs. They are there for a reason. Use them!
(君の体の半分は脚だ。そこに脚があるのには理由がある。脚を使え!)If you value your life, get off your ass!
(命が惜しければ、腰を上げろ!)
| 固定リンク | 5
「運動」カテゴリの記事
- カロリーや脂肪を燃焼させるならウェイトリフティングよりウォーキング(2024.09.13)
- 筋膜リリースで柔軟性アップ(2022.10.21)
- 体脂肪をエネルギー源にして空腹で運動する(2022.09.30)
- ストレッチを日課にする(2022.09.23)
「健康法」カテゴリの記事
- ウルオ(ポット型浄水器)(2024.12.13)
- 胆嚢・胆汁・胆石(2024.10.18)
- エストロゲン(2024.10.11)
- 日本最高齢のバスケットボール選手(2024.09.27)
- カロリーや脂肪を燃焼させるならウェイトリフティングよりウォーキング(2024.09.13)
「自然治癒力」カテゴリの記事
- 胆嚢・胆汁・胆石(2024.10.18)
- エストロゲン(2024.10.11)
- こむら返りの原因と対策(2024.08.16)
- 2種類のシェディング(2023.11.24)
- しゃっくりを急いで止めるには?(2023.08.11)
「Markus Rothkranz」カテゴリの記事
- 胆嚢・胆汁・胆石(2024.10.18)
- エストロゲン(2024.10.11)
- カロリーや脂肪を燃焼させるならウェイトリフティングよりウォーキング(2024.09.13)
- 植物性タンパク源リスト(2024.09.06)
- こむら返りの原因と対策(2024.08.16)
コメント