ペットにもローフード
今日は、ペットの健康をテーマにした動画を紹介します。
インタビュアーは、このブログではお馴染みのマーカスさん。インタビューを受けているのは、ナチュロパシー(自然療法)と栄養学で博士号を取得されている、ルーザ(Dr. Ruza Bogdanovich)さんです。
ルーザさんは、過去記事(「ワクチンでポリオになった少年が自然治癒力により回復!」)で紹介したジェシー(Jesse Bogdanovich)さんのお母さんです。
自分が受けさせた予防接種で、我が子がポリオになり、西洋医学の医師たちは息子を助けてくれるどころか悪化させるだけで全く当てにならず、自然療法などの代替療法に頼るしか道がなかったのでしょう。
でも、おかげで、すっかり代替療法のエキスパートになってしまったようです。
ルーザさんは以前、ジャーマン・シェパードを飼っていて、25歳(長寿!)で亡くなったそうですが、そのイヌとの暮らしや他の動物たちを観察した経験から多くを学んだとのこと。
動画の中で、いろいろな話題が出てくるのですが、その中の一部を、以下にまとめてみました。
● 自然に近い状態で過ごさせる
ペットの健康を守るためには、日光浴や草や土の上を歩かせる(足の裏に微生物がつくようにさせる)など、自然とのふれあいが必要。
● 食事について
缶詰やドライフードなどは加熱調理されており、人間の食べ物にはできないような材料(人間用の肉を取り除いた後に残った部位とか)や本来食べるべきではない小麦やとうもろこしなどの穀類、リピーターにさせるために添加物(ニコチンやカフェインなど、依存させて食べずにはいられなくさせる物質)も使われている。
加熱調理されたものは、人間だけでなく、動物にとっても有害。
イヌが加熱調理された骨を食べた場合、喉に刺さったりすることもあるが、生の骨(ローフード)ではそういうこともなく、酵素も含まれている。
ティー・ウォーター (tea water)も良い。ティー・ウォーターというのは、体に良いハーブを浸水させておいた水。自然の中では至るところで見られる。川や水路に草が倒れ込んだりして、水の中に葉の成分がしみ出している。自然界の動物たちはそうした水を飲んでいる。
● ローフードを拒否したら?
市販のペットフード(ジャンクフード)しか知らずに育った場合、最初は拒否することもあるが、拒否するのであれば、断食させておけばよい。この期間に体を浄化させることができる。そして、眠っていた本能が目覚めれば、ローフードを食べるようになる。但し、飼い主が硬軟織り交ぜてアプローチする必要がある。
● 予防接種を受けさせない
予防接種は不要であり、諸悪の根源。
既に受けてしまっている場合には、断食やグリーンジュースなどでデトックスさせる。
● ストレスを軽減する
ペットは閉じ込められていて、自由に外を歩き回ることができず、ストレスが溜まりやすい。だから、できるだけ外に連れ出す。外に連れ出せないのであれば、窓をあけて外気や日光に触れさせるなどの工夫が必要。
夜中の2時までテレビを見ているような暮らしはペットの健康にも良くない。
飼い主家族が喧嘩したり、険悪な空気が漂っているような環境もストレスを作る。
● イヌとネコは食性が違う
イヌの場合、飼い主がローフーディストであれば、基本的に、飼い主と同じものをペットに与えることができる。ただ、自然の中に放てば、トカゲや蛇、鳥など様々なものを食べる。
ネコには、野生動物(オーガニック)の生肉を加えると良い。
ネコに菜食を強いたとしても、自然の中に行けば、トカゲやバッタなどを捕まえて食べたりするので、ベジタリアンにはならない。
◇ ◇ ◇
結局、ペットも人間も、食性は違いますが、健康を維持するための鍵は、「自然に即していること」ですね。
人間の体の中にも微生物がたくさん棲んでいて、人体の3分の2は私たちのものではないとか。
微生物は人間がいなくても生きていけるけれども、人間は微生物がいなかったら生きていけないそうです。
「人工的な清潔な環境」に1日中閉じ込められている室内飼いのペットたちが病気になるのも、微生物と共生できない環境に置かれているからということのようですね。
どうしても屋内で飼わざるを得ない場合は、箱に土や草を入れて、部屋の中に置いてやると、その中に喜んで入っていくとか。
土の中を転げ回った後、毛をなめたりするのは、「サプリメント」として微生物を補給しているからではないかと言ってました。
人間もビタミン12は微生物が作り出すビタミンで、土が多少残っている状態で草を食べると自然に補給される、というのと同じ原理なのでしょう。
また、予防接種については、息子のジェシーさんの件で、20年近く、地獄を味わったからと思われますが、「絶対に不要!」と強調していました。
そして、そのデトックス(排毒)には、断食とグリーンジュース。食べる量は少なければ少ないほど良い。人間と同じ!
ペットにローフードの食生活を実践させる場合、飼い主がローフードの重要性を認識していないと、ペットに徹底させるのが難しくなるらしい。やはり、まずは人間が自らローフードに徹しないといけないということですね。
ルーザさんは、ペットの健康について、本も出していて、e-book(PDF)版もあります。
"Love Your Pet Let Nature Be The Vet"(英語)
本のタイトルを直訳すると、「ペットを愛し、自然を獣医とする」
副題は、"How to have the healthiest, happiest, longest-lived pet at minimal cost and no vet bills" (最小限のコストと獣医代不要で最高に健康で、最高に幸せな、最高に長生きするペットの飼い方)。
私はいまのところ、ペットを飼っておらず、人間のことで手一杯なのですが、いずれ落ち着いたら、この本も読んでみたいです。
ルーザさんのウェブサイト(英語)はこちら
※関連記事
ロー・ヴィーガン・ボディビルダーのロー・ヴィーガン犬(2012.11.6)
猫とヴィーガン食(2020.12.18)
ペットフードの真実(2021.5.28)
ローフードで変身した猫(2023.7.14)
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