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2016年3月18日 (金)

進化論と創造論と人間の寿命の変化

Your Right To Be Beautiful によると、トーニャさんは、共産主義の旧ソビエト連邦で生まれ育ち、その環境・教育の影響で、無神論者となり、進化論を支持していたようなのですが、ローフードを食べるようになって心身共に健康になったことで、創造論支持に変わったそうです。

(ちなみに、トーニャさんのご主人も旧ソ連で生まれ育っているのですが、キリスト教徒の家系で、キリスト教徒であったがために、教職を追われ、一時期、牛乳配達の仕事をしていたそうで、このことが旧ソ連を離れて、アメリカに移住するきっかけになったらしいです。)

旧ソ連の社会主義イデオロギーが進化論に根ざしており、進化論者の観点からすると、火食の始まりが、人類の発展の主要な進歩とされていたため、旧ソ連では、生菜食に関する書物の出版は禁止されていたとのこと。

ただ、どこの国にも、昔から生菜食を支持している方々は存在していたようで、旧ソ連でも密かに水面下で、手作り製本の生菜食関連書物が出回っていて、トーニャさんも渡米の遙か前に、その書物を手に入れ、感銘を受けたらしいのですが、旧ソ連ではオフシーズンに生の野菜や果物を入手することが非常に難しく、断念してしまったそう。

このトーニャさんの話を読んでいて、以前、まだ私がローフードを実践しはじめたばかりの頃、

人間は火食により進化したんだ。生食だなんて、猿に戻りたいのか?

と言ってきた人がいたことを思い出しました。

ローフードの効果を体験した人になら賛同してもらえると思いますが、生菜食は退化じゃないですよ。

火食で進化したなんて、傲慢な人間の思い上がりだと思います。

世代を下るにつれて進化していったとすると、火食は重要。しかし、人間が最初から完璧な状態で、聖書の創世記(1:29)に書かれている食物が理想的なものであるとしたら、火食は不要。

と、トーニャさんは説明しています。

創世記1:29というのは、

神はまた言われた、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。

出所)口語訳聖書

これはまさにローヴィーガン食ですね。

創造された時点で完璧な肉体と完璧な環境を与えられていたのに、自らの選択により、その肉体と環境を手放してしまったということでしょうか。

人間は本来、不老不死であったのが、神の想定していた食物以外を口にするようになって、寿命というものができ、想定外の食物の割合が増えるにつれて、寿命も縮んだのではないか、というのがトーニャさんの主張です。

ノアの方舟で知られるノアは、950歳まで生きたとされています。

こちらのサイトに、聖書に登場する人物の享年が図示されていて、とても分かりやすいのですが、こんなに長く生きたのはノアが最後で、以降、徐々に寿命が短くなっていきます。

ノアは洪水の難を逃れるために方舟を造ったのですが、この洪水の後、肉食が導入されたようなので、短命化はその影響でしょうか。

とはいえ、1960年代に、細胞生物学者のレオナルド・ヘイフリック(Leonard Hayflick)が行った実験によると、正常な人間の細胞は平均50回分裂し、その後、健康な細胞も分裂能力を失って死ぬそうで、この理論に基づいて人間の寿命を計算すると、約120歳になるらしい。

なので、現代人でも、食事や生活習慣に気をつければ、120歳ぐらいまで生きられるのかもしれません。

聖書、特に旧約聖書は、作り話と受け取られがちですが、ローフードのパワーを実感しはじめると、まんざら嘘でもないんじゃないかと思えてきます。

先祖代々ローヴィーガン食を続けていたら、かなり長生きの家系になりそうな気がするんですよね。

ま、一代で、それも中年辺りでローヴィーガンになって、どのぐらい長生きできるのか、想像もつきませんが、少なくとも、人生の後半で、病気や不調に苦しみ、最終的には脳も機能しなくなり、病院のベッドの上で訳も分からず長期間過ごすような状況は、回避できるのじゃないかと思っています。

神様が創造した健康な体のままで、天寿を全うしたいものです。

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