« シワを防ぐには仰向けで寝る | トップページ | ローヴィーガンの中年女性たち »

2016年3月 4日 (金)

ロー生活を成功させる鍵は咀嚼にあり!

今日のテーマは食事の際の咀嚼(噛むこと)について。

トーニャさんのブログ記事(英語)を基に書いてみます。

トーニャさんによると、

超健康状態を達成するには、ローフードだけでは不十分

であり、

どのように食べるかが同じぐらい重要

とのこと。

健康志向の方であれば、「フレッチャーイズム」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

このフレッチャーイズムで有名なホーレス・フレッチャー(Horace Fletcher)は、噛むことの重要性を説き、自らも徹底的な咀嚼を実践していたのですが、58歳のとき、エール大学の運動選手を向こうに回して、体力・持久力テストに挑んだところ、すべての種目において、若い学生たちを上回る成績だったそうで、咀嚼効果を宣伝する格好の材料になったようです。

唾液は、炭水化物の消化に必要なアミラーゼという消化酵素を供給するとともに、食べ物といっしょに入ってくる病原菌と闘う役目も担っており、これから体の中に入ってくる食べ物の情報を消化器系に知らせるという働きもあります。

また、唾液とともに、舌リパーゼも分泌され、咀嚼中に脂肪の分解が始まります。噛むことによって、脳に対し、入ってくる食べ物の種類に適した酵素、消化液を準備するよう指令を送ることができます。

さらに、咀嚼は太りすぎ・痩せすぎの解消にも役立つそうです。

前述のフレッチャーは、太りすぎの陸軍将校と痩せすぎの兵卒を実験台にして、咀嚼の実験も行なっています。被験者全員に同じ食事を与え、飲み込む前に徹底的に噛むよう指導しました。そして、その結果、太りすぎの被験者、痩せすぎの被験者、どちらも最適な体重になったそうです。

咀嚼の効果はまだまだ沢山あります。

  • 噛めば噛むほど、食べる量が少なくなる
  • 噛めばかむほど、食べ物から栄養をもらえる
  • 満腹の信号を出すホルモンが分泌され、食べすぎなくなる
  • 唾液と混ぜ合わせ、歯で細かく噛み砕くことにより、重労働を強いられている消化器系の負担を軽くし、体内の浄化・修復にエネルギーを回せるようになる
  • 脳の血液循環が良くなり、頭脳明晰となる
  • 歯茎・鼻腔の健康度が向上する
  • 虫歯の予防となる(唾液の抗菌・抗ウイルス作用による)
  • 骨が強くなる
  • エネルギー量が増す

…と、ここまで咀嚼の重要性・効用について見てきましたが、ここからは実践編。

30/10 咀嚼法

トーニャさんは、

固形物 → 30回
液体 → 10回

噛むことを推奨しています。(液体の場合は、口の中で10回クチュクチュと回して、唾液をからめる感じ)

私は固形物でもせいぜい10回ぐらい、ジュースやスムージーなどの流動食にいたっては、ごくごく飲んでいたんで、これを知って、ある意味納得。どうりで太れないわけだ…。

この方法を試しだしたのは、今年に入ってからで、途中、忙しくなると、昔の癖で、早食い・早飲みをしてしまい、まだ、劇的な効果は出ていませんが、よくよく噛んだ日の翌日は、ちょっぴり顔色がいいような気がします。たぶん、これをコンスタントに続けていくかいかないかで、この先、大きな違いが出てくるのでしょう。

咀嚼の練習法

  • まず、集中できる時間と場所を見つける(公共の場所や慌ただしいランチタイムは練習に向かない)
  • 今という瞬間に意識を向ける
  • 目の前にある食べ物に集中し、感謝する
  • 食べ物を口に入れる前に嗅覚、触覚を呼びおこし、体の感覚、知覚を確認する
  • 準備ができたら、小さじ1杯分ぐらいを口の中に入れ、ゆっくり噛む
  • 食べ物から出てくる味わいを確認しながら噛み、全く味がなくなり、元の食感が失われ、食べ物が液状になって、簡単に飲み込める状態になってから飲み込む

また、トーニャさんは、液体で固形物を流し込んではいけないとも言っていて、これまた、「あちゃ~」という感じでした。

サラダとグリーンジュースを交互に口に入れて、サラダをよく噛まずにジュースで流し込んだりしていたもんで…。

先日の「トーニャさんの食事法」で、トーニャさんが朝食として、グリーンジュースと浸水させたナッツを摂っていると書きましたが、トーニャさんの解説によると、グリーンジュースを飲み終えてから、少し間をおいて、ナッツを食べているそうです。

さらに、フルーツ100%のジュースは控えるように、とも言っています(マーカスさんも同意見です)。この理由は、ジュースは繊維を取り除いてしまっているので、血糖値を急激に上げ、インシュリンの分泌を担当している膵臓に負担をかけてしまうかららしいです。

なので、フルーツはそのまま丸ごと食べるか、グリーンジュースやグリーンスムージーにするのがお勧めです。

あと、咀嚼が重要という理由で、グリーンジュースやグリーンスムージーなどを「不自然なもの」とする主張もときどき見かけますが、私がこれまで調べた限りでは、これは早計だと思います。

グリーン(青菜)は毒にまみれた現代生活では、とても重要なヒーリング食材。毎日コンスタントに摂取したほうがいいのですが、現代人の胃酸は不適切な食事や生活習慣を続けてきた結果、とても弱ってしまっていて、グリーンを消化する力がない。なので、そのまま食べたのでは、せっかくの栄養を吸収することができない。(詳しくは、「痩せて老け込んだローフーディストにならないために」参照)

この問題を解消するには、グリーンジュースやグリーンスムージーに頼るしかありません。

でも、だからといって、ジュースやスムージーばかりだと、顔の筋肉が鍛えられず、締まりのない顔に…

なので、ジュース、スムージー、サラダをバランス良く食生活に取り入れて行くことが良さそうです。

この観点からすると、先日の「トーニャさんの食事法」のメニューは、ジュース、スムージー、サラダが入っていて理想的。私も今このメニューを真似しています。トーニャさんよりカロリー摂取量、高いですが…

| |

« シワを防ぐには仰向けで寝る | トップページ | ローヴィーガンの中年女性たち »

食事法」カテゴリの記事

健康法」カテゴリの記事

自然治癒力」カテゴリの記事

Tonya Zavasta」カテゴリの記事

コメント

とても興味深い内容です。

私もロー生活の前から太らない体質だったのですが、
ロー生活にしてからますます痩せてしまい、まわりにとても心配
されました。自分は絶好調なのに。

でも、今年からなぜか太ったと周りから言われます。
どうして太りだしたのかが、自分でもわからないのですが、
今回の記事を参考に私なりに考えた結果、

グリーンスムージーを飲むと身体が冷えるので、口の中である程度温めてから飲み込んでいたことにより、栄養の吸収がよくなった。
噛まないので、顔のしまりがなくなって太って見える。
去年末からエネマを始めて、腸がきれいになって吸収がよくなった。
寝る前のバナナで太った。

う~ん、どれでしょう。
甲田療法でも甲田カーブという名前があるくらい、体質改善すると太りだすそうなので、
前向きにとらえていい現象らしいのですが。

グリーンスムージーを口の中で温める行為が、唾液と混ざって結果栄養の吸収がよくなったとも考えられます。
今回の記事をみてグリーンスムージーは噛んで唾液と混ぜることにします!

私は1日1食で夜食べるので、つい勢いよく食べてしまうので、噛まないほうだと思います。トーニャさんの記事を読んで、一日二食にしてみたのですが、どうも調子が狂って余計食べることになってしまいましたので、元に戻すことにしました。

噛むことによって、食べる量が減り、食費が減り、太ることができるなら、願ったりかなったりです。

根気がいることが苦手な私ですが、私もやってみようと思いました。


投稿: あい | 2016年3月 7日 (月) 00時23分

★ あいさん
おはようございます!

痩せていたのに、太り始めたのですか?!
それは聞き捨てならない話です。
甲田カーブという言葉は聞いたことがありましたが、ご本人から体験を聞くのは初めてなので。

「口の中である程度温めてから飲み込む」は確かに今回の内容に通じるものがありますね。あと、私はエネマ信者(笑)なので、エネマ効果も侮れないと思っています。
あいさんが髪の毛の問題を克服され、肌も綺麗になったと聞き、どのような食事スタイルなのか、とても気になっていたのですが、段々とその謎が解き明かされてきました。

やはり結果を出しておられる方は、細部まできちんと配慮して実践されているのですね。自分の大雑把なところを深く深く反省中です。

>顔のしまり
これには2つの原因があるのではないかと思われます。頻繁に大量に食べることで内臓を酷使して肌にはりがなくなるということと、顔の筋肉を使っていないこと。
グリーンスムージーの1日1食というのは、内臓には大変喜ばしいメニューですよね。たいていの人はこんなこと実行できませんから、だらだら大食いして肌にはりがなくなり、さらに噛まないことでたるんでくる。なので、あいさんの場合は、一般論では語れないような気がします。

>1日1食
トーニャさんは、午後2時までの1日3食のようですが、内臓を休めるために週1の24~36時間断食を推奨していて、ご自身は毎週1回36時間の断食をしているそうです。

あいさんは、1日1食ということですから、定常的に24時間断食をされているわけですよね。ある意味、トーニャさんの上を行っているのでは?

なので、トーニャさん情報は参考程度にとどめ、ご自分の体の声を聞きながら、実践されていけば間違いないと思いますよ。普通の人は体の声を聞くと、往々にして昔の悪しき習慣(依存状態)に引き戻されますが、あいさんはそのレベルは超越してしまっているようですから。

ちなみに、トーニャさんは、顔の筋トレとして、フェイシャル・エクササイズもやっているみたいです。

投稿: あいさんへ | 2016年3月 7日 (月) 09時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« シワを防ぐには仰向けで寝る | トップページ | ローヴィーガンの中年女性たち »