7つのチャクラ
今、『7つのチャクラ』(キャロライン・メイス著)という本を図書館から借りてきて読んでいます。とても面白いです。どうしてこの本を借りようと思ったのか、予約を入れたのがしばらく前のことでよく覚えていないのですが、この本に出会えたのはとても幸運でした。![]()
著者のキャロラインさんは、いわゆる超能力者、霊能力者に分類される方で、直観医療者(medical intuitive)という職業に従事されています。私はこのような職業があることを知らなかったのですが、対象となる人のエネルギー(気)を読み取り、肉体的または精神的な問題の原因を特定するのが仕事のようです。
彼女は、この道に入ってまだ間もない頃、対象の発するエネルギーを漠然と感じ取るだけで、具体的な症状を言い当てるところまでいかず、電話(実際に面会しないでも、エネルギーを感じられるらしい)で名前と年齢を聞くと、その人の印象(イメージ)が浮かんでくる程度だったらしい。
たとえば、喉にコンクリートがつまっているような感じを受けたときは、その相手が実は食道ガンだったとか、呼吸困難に陥っている男性のリーディングを行った際、その男性が銃殺隊に心臓を撃たれているという、印象を繰り返し受けたので、その印象を本人に伝えたところ、実は、彼の妻がほかの男性と数回浮気をしていて、まさに心を撃ちくだかれたような心境だったとか。
その後、医師とタッグを組んで、人体の構造を学びながら、特定の症例の人が特定の周波数(波動)を発信しているということに気づき、さらに運命も味方したのか、同じ症例の患者が同じ時期に3人ずつ連絡を取ってくるという偶然が続き、波動を見分ける精度が増していったとのこと。
本のタイトルにある7つのチャクラとは、人間の体の中にある気の中心点で、
私たちが高次の意識に進化していく過程で学ばなければならない、人間に共通の霊的レッスンが隠されている
そうです。
この本によると、気と体と精神の関係は次の表のとおり。
※ 表をクリックすると拡大表示されます。
健康法としては、ローフードや運動、日光浴や睡眠など、まず物理的なところから攻めていくのが正攻法なのではないかと思っているのですが、なかなか効果が上がらないとか、ローフードや運動を続ける気力が湧かない、なんてときは、精神面、感情面に目を向けてみることも必要。この本はそういうときに新しい視点を与えてくれます。
キャロラインさんは職業柄、さまざまな人から相談をもちかけられており、この本でも具体例が多数紹介されています。
第5チャクラ(意志の力)の章には、次のエピソードがありました。
35歳のエミリーは小学校の教師だが、13年前に大学を卒業してまもなく、ガンのために左足を失っていた。リハビリの期間中、彼女は両親の家に戻って住むようになった。当初は1年ほどと考えていたこの生活は、10年間にもおよぶことになった。それはエミリーが再び自立することがなく、自分で生活していくことを恐れて、うつ状態へと落ち込んでいったためだった。最低限しか身体を動かさず、せいぜい家のまわりしか歩かないという状態になった。年を追うごとに彼女は家にこもるようになり、外に出かけることさえしなくなった。
エミリーの両親はセラピーをすすめたが、彼女を変えるほどの影響を与えるものはなかった。彼女の母親はこう言う。「毎日毎日、エミリーは、足を失ったおかげで自分は結婚もできないし、家族をもつことも自分の人生をもつこともできなくなった、ということばかり思いつづけてすごしていました。ガンのせいで自分は『烙印を押されてしまった』と思い込み、ガンが戻ってきて『早く私のことなんか片づけてくれればいいのに』とまで言うこともありました」
娘の病気のおかげで、エミリーの母親は代替療法に興味をもつようになった。私が彼女と会ったとき、彼女と夫は、エミリーが家を出て独立するように言うだけの勇気を何とかもとうとしていた。エミリーは、日常の自分のことは自分でするとともに、心理状態を癒やすことが必要だった。自分の意志の力に頼ることをあらためて学び直さなければならなかったのだ。
エミリーの両親は、彼女のためにアパートを借り、家具なども用意した。彼女はそこに引っ越すことは引っ越したが、怒りと恐れを感じていた。自分は捨てられたように感じていると両親に言った。ひと月たたないうちに、彼女は近所に住むローラという女性と出会う。ローラはTJという10歳の息子がいるシングルマザーで、この子供は、毎日母親が仕事から戻る前に学校から家に帰ってきていた。エミリーには、彼が自分のアパートでテレビを見たり、お菓子を食べたりする物音が聞こえたが、ローラが帰宅するまで、3時間近くも子供はそうやってすごしているのだった。
ある日の午後、エミリーが買い物から帰ってくると、ちょうどローラが仕事から戻ってきたところだった。ふたりはTJのことを話しはじめたが、ローラは彼の学業のことや、放課後もかなりの時間ひとりで過ごしていることが気になっていると言った。突然エミリーは、自分が毎日TJの話し相手になり、さらに教師の資格もあるから勉強のほうも見てあげましょう、と申し出ていた。ローラは感謝してこの親切を受け、翌日の午後からエミリーはTJの家庭教師となった。数週間もしないうちに、「すばらしい先生」が放課後の子供たちに勉強を教え、世話をしてくれるらしいという噂が近所に広がった。エミリーに、働く親たちからの依頼が殺到した。彼女は、アパートの管理人に毎日3時間ほど使える部屋はないかとたずねた。部屋はあり、使用料について取り決めをした。エミリーは両親の家から引っ越して3か月とたたないうちに、彼女の言葉を借りれば「生き返った」のである。
エミリーは私にこの話をしながら、TJの家庭教師をすると申し出たとき、それがごく自然に口から出たということを何度か言った。彼女の申し出は、考える間もなく、「とにかく口をついて出てしまった」のだという。もし、考えてしまったとしたら、あのような申し出はしなかっただろうと彼女は言う。これがあまりに自分らしくなかったので、一瞬ではあったが、彼女は自分がTJの家庭教師をするよう天から「導かれた」とも考えた。最終的に彼女は、TJも、その後、彼女が教えることになった11人の子供たちも、みな自分が教えることになっていたのだと信じることにした。翌年の秋、彼女は教職に戻った。
理由はどうあれ、エミリーは啓示を受けたことに気づくだけの恩寵に恵まれていた。ほかの人の世話をするようになると、自分の世話は誰がするのかという恐れは消滅したのだ。神はすべての人の必要性を見ているのであり、自分がその生きた証明であることを彼女は悟り、これが彼女の信ずる心をさらに強めてくれたのである。
本がとても気に入ったので、著者のキャロライン・メイスさんってどんな人なのかな~と思い、動画を探したら、ありました。山ほど。有名な方だったのですね。。。
YouTube: Caroline Myss, Why People Don't Heal
この動画は、今日紹介した本の原書"Anatomy of the Spirit"が出版された頃(1996年)に収録されたものではないかと思われます。かなり本の内容とかぶっていますので。
直観医療を始める前、出版社の代表をやっていて、タバコを吸い、コーヒーも大量に飲むという毎日だったようですが、コーヒー中毒のヘビースモーカーじゃ説得力に欠けると思い、悪癖を改めたらしい。さすが、プロフェッショナルですね。
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