未来は永遠に来ない
エックハルト・トールさんがお話されていたんですが、イギリスのパブには、
FREE BEER! TOMORROW
(明日はビールが無料!)
と掲示してある店があるとか。
これを見た人が翌日行ってみると、同じ掲示がそのまま貼ってある。つまり、毎日、「明日」の予定が掲示されており、無料ビールの日は絶対に来ないというオチです。
ま、私は下戸なんで、こんな掲示を見ても、心を動かされることはありませんが、ビール好きだったら、うっかり掲示に惑わされて出かけちゃいそう。そして、憤慨して帰るか、仕方なく有料のビールを飲むのかな。
もちろん、エックハルトさんの言いたいポイントは、そんなことではなく、「今」という時間の大切さを説明するために、引き合いに出された例です。
「明日」というのは、実際にやってくるときは「今日」という名前になっているので、「明日」はいつになっても来ない。そして、それを突き詰めていくと、「未来」というのは、実際にやってくるときは「今」という名前になっているわけで、「未来」は永遠に来ないのです。
エックハルトさんが言うには、大抵の人は、「今」を耐えがたいものとしてとらえ、若い人の場合は「未来」に、年を取っている人の場合は「過去」に思いを馳せる傾向があるのだとか。
これは誰しも心当たりがあるのでは?
私はここのところ忙しくって、「これが終わったら楽になる。もう少しの辛抱だ」みたいな思考回路に陥りやすく、先のことばかりに意識が向いて、今を惰性で過ごしていました。それで、ハッと、上記のエックハルトさんのお話を思い出したわけです。
無料ビールのお話は↓の動画で出てきます。
Youtube: Eckhart Tolle - Interview on The Hour with George Stroumboulopoulos
このインタビューによると、"The Power of Now"は最初、3000部しか印刷されず、注文が入ると、エックハルトさんが、自ら本屋に届けに行っていたとか、電話で面会の申し込みがあると、「じゃ、いつ会いましょうか」みたいな調子で、読者と面会していたとか、今では、とても考えられないようなことをやっていたようです。
また、エックハルトさんの事務所に"A New Earth"を丸々一冊、切り刻んだものが送られてきたこともあったそうです。"A New Earth"を読んでそこまで不愉快な気持ちになったということなんでしょうか。。。ベストセラーの陰にはいろいろなエピソードがありますね。
その他諸々、興味深いお話をされているので、日本語訳はないですけど、もしよかったら見てみてください。
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