日時計主義の生活
過去記事(「取り越し苦労と持ち越し苦労」)
に書いたとおり、この無駄な苦労を排除すべく努力してきたつもりだったのですが、今回、立て続けに不運に見舞われたことで、排除できていなかったことを痛感しました。失敗したことをしつこく思い出しては落ち込んだり、失敗で自信喪失して、また同じ事が起きるんじゃないかと不安に襲われたり。。。
気持ちを建て直すため、「生命の実相(第7巻)」(谷口雅春著)を読み返しています。
精神的にかなりまいっているときは、やはり母国語で(翻訳ではなく)直接書かれた力強い言葉がいちばん心に響きます。
私はこの著者の本(「生命の実相」シリーズ、「聖経」、「女性の幸福 365章」など)にはこれまでも度々助けられ、今回も読みながら思わず涙ぐんでしまいました。
以下、一部(p.27)引用します。
(前略) 日時計の盤面には、時にはこんな標語が書いてある。
"I record none but hours of sunshine"(われは太陽の輝く時刻のみを記録す)
自分はこの標語を「日時計主義」だと言うのである。諸君よ、諸君の家を「生長の家」にしようと思われるならば、できるだけ、輝く喜びの時刻だけを記憶し、語り、思い出せ。喜びに言語の再現力、言葉の創造力を応用せよ、これが秘訣だ。
この世界の人々がみんなこの「日時計主義」に従って、不快ないっさいの記憶を次の瞬間に記憶から追い出してしまい、悲しい連想や、憂鬱な暗示を拭き去ってしまうようにするならば、われらのこの世界はどんなに愉快に幸福になれるであろう。
それだのに多くの人々は自分の出会った不幸を、不愉快を、憎みを、嫉妬を、嘲笑を、できるだけ記憶し、言葉に出して復讐しようとしているのはどういうわけだろう。彼らは「心の法則」を知らないからである。彼らは言葉の創造力を知らないからである。「語るものは皆あらわれる」「噂をすれば影が射(さ)す」どんな不幸な出来事も、思い出した時と言葉に出した時とのほかには存在しないということを知らねばならぬ。
(中略)
諸君よ、われわれは、輝く太陽の日をのみ記録する日時計のようになろうではないか。悲しみをいつまでも心にためて置いてなんの得ることがあろう。損失をいつまでも思い出してなんの利益する処(ところ)があろう。失敗をいつまでも後悔して意気阻喪(そそう)しても世の中は益(えき)されはしないであろう。すべてこれらは人生の出来事中のカスである。カスにいつまでも執着(しゅうじゃく)するな。カスを捨てよ。盗人(ぬすびと)を追い出すようにカスを心の外へ捨てよ。われわれの心はカスよりも高貴なものだということを知らねばならぬ。
もし、諸君が不快な考えにとらわれるようなことがあるならば、もし諸君が他の人に対して憎しみや、怒りや、嫉妬や復讐を感じるようなことがあるならば、諸君は自己の心の中に盗賊が忍び込んで幸福のダイヤモンドを奪おうとしているのだということを自覚しなくてはならぬ。諸君は靴を一足盗みにはいった盗賊でも逐(お)い出すではないか。それだのに心の中にあなたの最も高貴な幸福のダイヤモンドを盗みにはいった盗賊をばいつまでもなぜ歓待しようとするのであろう。われわれは心の内に溜(たま)ったカスを捨て去ろう。われわれは靴の中にはいった小石のように悲しみを心から投げ棄(す)てよう。憎みをほかそう。そして憂鬱を脱ぎ棄てて、晴れやかな太陽の輝いている世界へ、新しい喜びの靴を穿(は)きなおして歩み出そう。これが「生長の家」の生き方であるのだ。
日時計主義。肝に銘じておきます。
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