食生活の転換にはパラダイムシフト
私の食事法は世間一般からかなりズレているため、他人に細かくは話していません。…というか、生の果物と野菜を中心に食べている、と言っただけで、みんな顔色が変わるので、それ以上話せないんですよね。
でも、去年、ダイエットに何度も失敗しているという人が、私の食事法に興味を示してきたときは、詳しく説明してみました。
そして、それから数ヶ月後にまた会ったんですが、減量ではなく増量となっていました。ローフードは3日でギブアップしたとのこと。果物ではクッキーやケーキの代わりにはならないと言っていました。
食生活のことに気を配る余裕がなく、サプリメントや酵素ドリンクなどをプラスすることはできても、乳製品や小麦加工食品を減らすなど、何かをマイナスすることはできないようでした。
やはり考え方をガラッと変えないかぎり(パラダイムシフトをしないかぎり)、食生活を大々的に転換する(ローフードにする)のは不可能なんだなと思った一件でした。
私の親などは、よく私のことを「洗脳されている」と言って非難しますが、ある意味、洗脳されないと、ローフーディストなんて、やってられませんよね…(笑)。
だって、学校教育も1日3食バランス良くしっかり食べましょうという「食育」ですし、テレビや雑誌などのメディアも、グルメグルメの大合唱で、「食べたいものを我慢するなんてストレスたまっちゃうことはやめておきましょう」と国民の食欲をとことん煽っています。
この洗脳を打ち破るには、さらに強い洗脳を受けないと駄目なんじゃないでしょうか。私は本やネットで集めた情報で、自分自身を洗脳しています。
私にとって、洗脳力ナンバーワンの本はマーカス(Markus Rothkranz)さんの Heal Yourself 101です。特に、次の言葉(p.182)にはいつも励まされています。
みんながみんなこれ(※)をやり遂げる強さを持ち合わせているわけではない。心地のいい食べ物に戻りたくなって、老け込んで、病気になって、若くして死んでいく。君がそうなってはだめだ。ドーナツに命を賭ける価値なんてないよ。「そうだね。でも、ちょっとドーナツやピザを食べたり、ソフトドリンクを飲んだからって、死なないよ」って言う人が多い。それはその通りだけど、きっと数日後、1週間後に、また食べたり飲んだりする。そして、その後もまた…。毎日あるいは毎週車のガソリンタンクに砂や水を少しずつ入れていくようなものなんだ。そうしたら、じきに詰まってしまい、さびついた車はいつか完全に動かなくなる。君がそうなってはだめだ!
元気になれ。セクシーになるんだ。二度と病気になるな。友達から羨ましがられる人になろう。これ(※)がうまくいくってことをみんなに証明しよう。そうしたら、みんなもやろうと思うかもしれないよ。こうやって世界を変えていくんだ。その変化は今ここで君から始まる。
あらゆるものを治すのは、真実・自然・神だ。
自然とともにあれば、自然も君に寄り添ってくれる。
愛と光を
マーカス
※ Norah訳注: 「これ」というのは、この本で説明されているローフード食や健康的なライフスタイルのこと
自分が健康で輝いていれば、周囲も感化されていくのでしょう。私の周りでそういう変化が起きないのは、私自身の輝きがまだ足りないってことなのかもしれません…。
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コメント
勇気づけられました(^_^)ありがとうございます!
投稿: gri | 2013年10月19日 (土) 08時41分
★ griさん
こんにちは~。コメントありがとうございます!
少しお役に立てたみたいで良かったです。ヘルシーライフ目指して一緒にがんばりましょう。
投稿: Norah | 2013年10月19日 (土) 11時10分
お友達の方、ダイエットうまくいくといいですね。それほどまでにやはり小麦粉食品、砂糖の依存は強いんだなーと感じました。
生野菜や果物なら、どんだけ食べてもいい!てことに気づけば、ストレスも少なくなるのかも。
投稿: すーちー | 2013年10月19日 (土) 17時40分
★ すーちーさん
こんばんは~。コメントありがとうございます!
>生野菜や果物なら、どんだけ食べてもいい!
彼女の場合、生食にものすごく抵抗があって、「ローフードを実践できない理由」が山ほど頭の中にリストアップされているんです。このリストを取り除くには、やっぱりパラダイムシフトなのかなあと…。
女性の場合、小麦、砂糖、乳製品は手強いですね。
投稿: Norah | 2013年10月19日 (土) 19時11分
Norahさん、こんばんは。
初めてコメントさせていただきます。。
去年の夏ぐらいからよくお邪魔させていただいている者です。
今回の記事中のマーカスさんの言葉、upありがとうございます!
十数年前から玄米菜食をしていて、去年の6月から西式甲田療法もどきの生菜食に突入したのですが、最近ではロー率がかなり下がってきてしまっていて、なんとか軌道修正したいと思っていたところでした。
日本語以外で書かれた書籍など読めないので、こうしてネットでそのエッセンスに触れられる記事を読むことができて嬉しいです。
これでまたやる気が出てきましたよ、どうもありがとうございました。
投稿: ななせ | 2013年10月20日 (日) 18時38分
★ ななせさん
こんばんは~。コメント、そして、いつもお読みいただいているようで、ありがとうございます。
ななせさんは玄米菜食を長いこと実践されてきたのですね。加熱菜食から生菜食に入るほうが、普通食からより入りやすいとは思いますが、生と加熱の間には高い壁がありますよね。ロー率が下がってしまうという状況、よくよく分かります。
これまで理論や方法論について書くことが多かったのですが、今回のようなモチベーションやインスピレーションが湧いてくるような言葉も紹介したほうがいいのかなと、ななせさんのコメントを読んで思いました。
これからもよろしくお願いします。
投稿: Norah | 2013年10月20日 (日) 19時44分
のらさん、この記事も背中を思い切り押されたような、、違うなあ、頭ひっぱたかれた感じです。
他力本願な私は、もっと叩いて~~であります。ありがとうございます。
パラダイムシフト、、まさしく必要なのはわたしです。
自宅での雑食もあり~のなあげく、ご好意ゆえの人の手作りのご飯や御菓子が断れないんです、、。
エックハルトさんに続き、とうとうとうとうマーカスさんの本買っちゃいましたよ^^
ワクワクしています。のらさんが貼ってくださった動画が良かったお陰様ですよ^^
投稿: ひろりん | 2013年10月22日 (火) 00時21分
のら様
のらさんに影響されましてエックハルト・トールさんの本を貪るように読んでいます。面白くて面白くて、難しくて、少しづつ心が晴れやかになります。何度も読み込みたいです。不思議なことに良い変化が見られる傾向にあります(^_^)
のらさんにはいつも感謝してます(^_^)ありがとうございます。
投稿: gri | 2013年10月22日 (火) 07時57分
★ ひろりんさん
こんにちは~。コメントありがとうございます!
やっぱりロールモデルというか、自分が目標としていることを体現している人の言葉って力がありますよね。
現代社会では食が人付き合いと直結してしまっているので、ほんと大変…。私は社交的じゃないので、マイペースでやってますけど、外交的な人はそれなりに戦略を考えないといけませんね。
マーカスさんの本、もっと叩いて的M系(?)の人には、とてもいいと思いますよ~。私も読み返しながら、まだまだだなあと反省しきりです。
投稿: Norah | 2013年10月22日 (火) 13時48分
★ griさん
こんにちは~。再度のコメントありがとうございます!
おお。griさんもエックハルトさんの本を!そして、良い変化が!
嬉しいご報告ありがとうございます。
エックハルトさんの教えは真理をついてますよね。
何度も読み返したい本が本当に良い本なのだとつくづく思います。私も繰り返し読んでいます。
エックハルトさん関連の記事もまた書きますね。
投稿: Norah | 2013年10月22日 (火) 13時50分
Norahさん、こんばんは。お返事ありがとうございます。
生食と加熱食の壁...本当にそうですね。生玄米もおいしく食べられるんですが、炊いたお米も大好きで、少しでも口にするのが習慣になると、あとはなし崩しに...。
完全生食を強行するしかないですねぇ。
エックハルトさん、みなさんも読んでいらっしゃるんですね。私も「さとりをひらくと~」は何度も読んでいます。
こちらで動画を紹介されているのを見たときは、「Norahさんもエックハルトさんが好きなんだ~」と嬉しく感じていました。
こちらこそ、よろしくお願いします。
投稿: ななせ | 2013年10月22日 (火) 18時39分
★ ななせさん
こんばんは~。再度のコメントありがとうございます!
>少しでも口にするのが習慣になると、あとはなし崩しに...。
同じです。やっぱり依存性があるなあと思います。一般的な食事にはもう全然魅力を感じないんですが、加熱菜食には未練タラタラなんで…。
そして、ななせさんもエックハルトさん、お好きだったんですね。リアルライフでローフードやエックハルトさんに興味のある方にお目に掛かったことがないのですが、両方とも好きという方がこのコメント欄だけで3人も! すごいです。ブログやってて良かったあ~(笑)。
投稿: Norah | 2013年10月22日 (火) 19時52分
Norahさんはじめまして!とめいとと申します(o^-^o)
予てよりブログを拝読しておりました。
1年前に甲田光雄先生の本を読み、程なくしてローフーディズムを知りました。最終的には食べても食べなくてもどちらでもよいという境地にまで行きたいと思っていますが、勿論現実はそうではありません。。
お肉は食べていませんが、魚、卵、乳製品は食べています。
今日も友人とランチをした時、控えようと思っていた小麦製品と揚げ物を食べ、断りきれずにアイスクリームまで食べてしまいました、、、。
ローでなくても普通のヴィーガンになろうと思うのですが、魚も卵も小麦も乳製品(特にクリームチーズ!)も、やめたくてもなかなかやめられず、また食べてしまったという自己嫌悪、食べる順番や食べ合わせを考えてストレス過ぎて炭水化物の過食をしてしまうといった不健康な日々を送っています(泣)。。。
今回の記事は素敵な記事で勇気付けられました。
また過食してしまうかもしれませんが、ちょっとずつ前に進んで行きたいです。
投稿: とめいと | 2013年10月22日 (火) 20時05分
★ とめいとさん
はじめまして。コメント、そして、以前からお読みいただいているようで、ありがとうございます!
食生活を切り替えるのは大変ですよね。私も最初の頃はヴィーガンであることを死守(笑)するため、やせ我慢というか、意地でも動物を食べるもんか、みたいな姿勢でやっていて、思い返すと、情緒不安定だったと思います。玄米を大食いしちゃったりしてましたし…。
軌道にのるまでは、目標を低めに設定して、ひとつクリアしたら、次の目標に進むぐらいでもいいかもしれませんよ。たとえば、最初は週1ヴィーガン。次に週2ヴィーガン、または週1ローヴィーガン。食べる順番や食べ合わせがストレスになるなら、そんなもの一時忘れて、お腹いっぱい食べちゃったら次の1食か2食を抜かせばいい、ぐらいの気持ちでゆったり構えてもいいのでは?
気負わず、楽しく、健康道をぼちぼち一緒に進んでいきましょう。
投稿: Norah | 2013年10月23日 (水) 13時33分
こんにちは!
私も進んで自ら自分を洗脳しているひとりですよ!(笑)
現代文化がそうである以上、政治や教育、流行、医療…全てが自然に反するほうへの洗脳に進んでく一方で、
しかも実際それに素直に流されてたほうが楽ですものね~。
それに打ち勝つには自らを正しいと思うほうに洗脳するしかありません!
ある種の宗教のように洗脳しすぎは怖いので、心のゆとりは必要ですけどね!
私もマーカスさんの言葉には同感です!
ひとりの力は小さいので、みんなを巻き込んで…と、
みんなに変化を求めていた時期もあったけど、
人を変えるのは押し付けや言葉じゃダメだな…とやっと気付いたので(苦笑)、
自らの変化を楽しみ、それを継続することこそが一番の宣伝だな…とつくづく思います!
結局は誰のためではなく、自分のためにやってるんですものね!
それでもやっぱり欲張りで知りたがり屋の私は、にゃんズを巻き込んで実験中ですけど(笑)
素直に従ってくれるみんなには感謝感謝です!
投稿: 黄菜しろ | 2013年10月25日 (金) 11時24分
★ 黄菜しろさん
こんにちは~。コメントありがとうございます!
おお。ここにも自己洗脳者が…。
「世間の常識」そのものが強力な洗脳なのに、そのことに気付いていない人が大多数…。少数派は何かと大変です。
自分は変えられるけど、他人は変えられない。
でも、自分の健康を維持することが自分のためだけでなく、他の人のためにもなると思うと、やり甲斐が増しますよね。
周囲の変化が自分の変化のバロメータなのかもしれませんね。
投稿: Norah | 2013年10月26日 (土) 14時23分