ロー率の考え方
食事の中でローフードの比率がどのくらいかということを、ここでは「ロー率」と呼んでいますが、ロー率を考える場合、次のような見方があると思います。
- 1回の食事の中でローフードが占める割合
- 1日の食事全体の中でローフードが占める割合
- 一定のスパン(1週間、1か月、1年など)の中でローフードが占める割合
私はナチュラル・ハイジーンを始めた最初の頃、1回の食事の中で、ローフードを70%ぐらいにしようとしていました。サラダを食べてから、ごはんにするとか、サラダの中に麺類を入れたり、自家製の蒸しパンで生野菜をはさんでサンドイッチにしたり。
でも、元来ごはんやパン、麺類などの穀類が大好きな私にとって、ちょっぴりだけ食べてやめるということは至難の業でした。食べ出すと、お腹パンパンになるまで、とことん食べたいタイプなのです。そのため、ついつい穀類の量が増えてしまい、ロー率が大幅に低下してしまいました。70%から遠くかけ離れた、20%~30%あたりまで。そして、そのうちローフード0%の日が出てきたり…。
それで、次に1日の食事全体の中で70%ぐらいにしようと考えました。例えば、昼はローフード100%だけど、夕食は50%ぐらいとか。これだと穀類がたくさん食べられて、満足感があり、だんだんローフードが続くようになってきました。ただ、加熱食をいっきにたくさん食べてるので、お腹が重かった。ローフード実践者がよく言う、背中に羽がはえたような軽やかさとは無縁の状態でした。
そんな状況を打開したいと思い、試行錯誤を繰り返しているうち、果物の量を増やしたり、塩や醤油などの調味料、胡椒やカレー粉その他のスパイスから離れたりとやっているうちに、ロー率が上がりました。今では、1か月ぐらいの長いスパンの中でロー率が90%以上になればいいかなと思っています。外食の予定が続くときは、その次の週で調整するという感じです。
Grain Damage(Doug Graham著)という穀類ベースの食生活の問題点が書かれた本によると、
果物は、胃の中で数分、腸内で18時間処理する必要がある。一方、でんぷんは、胃の中で12時間、消化器系内で3日間を要する。
とのこと。
つまり、3日以上あけないと、体は常にでんぷん(穀類など)の処理作業に追われていることになります。
普通、3日以上穀類を食べない人というのはめったにいないので、4日とか1週間とか穀類断ちすることは、多くの人にとって未体験ゾーンだと思います。でも、毎日穀類を少量食べるより、思い切って、ローフード100%の日を続けたほうが、穀類その他の加熱料理に対するクレービングから解放されます。
ローフードに興味があって、ロー率を上げたいという人は、1回の食事とか1日とかの短いスパンではなく、もっと長いスパンでロー率を見て、ローフード100%の日を増やし、穀類の頻度を下げると、うまくロー生活にシフトできるのではないかと思います。
| 固定リンク | 9
« 内観法と軟酥の法 | トップページ | 穀類中毒 »
「食事法」カテゴリの記事
- オープンマインドで食生活をガラッと変えて大躍進したジョコビッチ(2024.08.30)
- 87歳現役日本人ボディビルダーの食生活(2024.08.23)
- 森美智代さんの青汁の作り方(2023.08.18)
- フルータリアンを目指してはいけない(2023.08.04)
コメント
ものっっっすごく共感してしまいます。
ぼくも穀類が大好きで少しだけとおもって食べだすと止まらなくなってお腹いっぱいまで食べてしまうタイプです。
そして体調と気分が良くない。を何十回いや何百回と経験しました(笑)
なので今日は「ロー率100%!」というほうがやりやすいです。
でも果物と調味料なしの生活を続けるとロー率って本当に自然にあがりますね。
今でも加熱料理はいただくこともありますが、最近は生で野菜や果物を食べるほうが美味しいなぁ~、体も喜んでいるなぁ~と本当におもえるようになりました。
まわりからは修行僧のようにみられていますが(笑)
グラハム博士の穀類に対しての記述はすごく勉強になります。
語学力のあるNorahさんの情報は本当にありがたいです。
これからも色んな記事を楽しみにしております。
投稿: FruitMonster | 2012年3月16日 (金) 13時01分
★ FruitMonsterさん
ものっっっすごく共感してもらえて、嬉しいです。
FruitMonsterさんも穀類お好きなタイプでしたか。穀類は魔物ですよね~。頻繁に食べ出すと、どんどん食べたくなってくる…。私は、今年に入って、ようやく穀類の魔の手から少し遠ざかれた気がします。
まわりから見ると、私たちのようなタイプは確かに修行僧に見えるでしょうね。慣れてくれば、それほど苦行じゃないんだけど、やったことのない人たちには分からないだろうなあ。。。
グラハム博士の本はとても良いと思いますが、ちょっと日本人にはわかりにくい英語かもしれませんね。私の情報が少しでもお役に立てばよいけど、私のフィルターを通しているので、結構バイアスがかかっている気もします。鵜呑みにしないほうがいいかも…(笑)。
投稿: Norah | 2012年3月16日 (金) 20時21分