ヘナ
髪の毛は死んだ細胞だから切っても痛くない。
よく聞きますよね、この言い回し。私も髪は死んでいるのだから何をしてもいいんだ、なんて思っていました。だから、ブリーチやヘアダイも思いっきりやっていました。最後は茶髪を通り越して金色に近くなっていたと思います。そして、自分の髪が使い古しのほうきみたいにボロボロになって、ツヤもコシもなくなっていることに気がつきました。
シャンプーやトリートメントを変えてみたのですが、あまり効果がなく、どうしようかと思っていた頃、ヘナという植物で髪が染められるということを知りました。もう10年以上も前のことです。合成シャンプーからせっけんシャンプーに切り替えると同時に、化学染料をやめて自然素材のヘナで髪を染めるようにしたら、段々と髪が元気になっていきました。
ヘナ(henna)とは、ミソハギ科の植物で、モロッコやインドなどではマニュキアやボディペイントに、ヨーロッパでは早くからヘアトリートメント剤や染毛剤として使用されていたそうです。
ヘナは植物ですから、化学染料のツンと鼻を突くような臭いなどありません。お茶のような草の匂いがします。これだけでも体にやさしいものだと思えました。私は植物100%のものを使っているので、化学染料のようにはっきりした色には染まりませんが、ちょっとしたお洒落ごころは満足させられます。
毛先は死んでいるのかもしれませんが、少なくとも根元はぐんぐん伸びているわけで、生きていると思います。自然療法や食養に興味をもつようになって、髪の毛は腸の繊毛とリンクしている、頭皮は子宮と直結している、といった記述を目にするようになり、過去に自分がやってきたことを空恐ろしく感じるようになりました。
また、髪の毛は体調の変化を如実に知らせてくれます。坐骨神経痛を発症した頃には、額やこめかみの生え際に白髪が増えてきていました。それが、少食を実行して体調が良くなってきたら、何だか白髪が減ってきたんです。額やこめかみの生え際って、どうも腎臓の状態を表しているようです。大食で腎臓が弱っていたのだと思われます。
私は最初、ヘナ100%のものを使ってみたのですが、どうも体に合わなかったみたいで、塗りつけてしばらく経つと、頭皮が痛がゆくなり、それでも我慢して続けていたら頭痛がしてきました。それで、ヘナの他に10種類のハーブが入ったものに切り替えたら、そういう問題はなくなり、また、ハーブにトリートメント効果があるのか、つやも出るようになりました。調子がいいので、その商品を10年ぐらい使っていました。
ただ、ヘナは白髪がオレンジ色に染まり、黒髪も光が当たるとちょっと赤っぽく見えたりします。最初はその色調が気に入っていたのですが、だんだん黒髪にしたいと思うようになり、最近ではヘナに木藍が入ったものを使っています。これだと黒茶系に染まります。木藍は江戸時代から藍染めの原料として輸入されていたそうです。藍染めに使われていたというだけあり、このヘナ+木藍で染めた後、髪を洗うと、藍色の水が髪から流れ落ち、髪を拭いたタオルも藍色に染まってしまったりします(洗うと、ほとんど落ちますけど)。
将来的には、白髪もそのまま染めずに完全にナチュラルでいってみよう、と思ったりもしますが、もうしばらくはヘナで毛染めを楽しみたいと思っています。
◇◇◇
〔本文にも書きましたが、植物性でも体に合う、合わないがあるようなので、初めて購入される場合は、少量パッケージで試した方がよいです。私はヘビーユーザーなので、お徳用の大袋を購入しており、これだと1回400円~500円で染められます(使用量は髪の長さによって変わります)〕
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